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海5
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───────…
じー、じー
別荘にある厨房では、俺に視線が集まる。セバスチャン達が釣ってきたものの中から、タコ、カニ、ウツボを選ぶ。
「ジュっジュード様…そちらを使うのですか?」
「あぁ(美味いぞ)」
カニはシンプルに茹でる。タコもついでに茹でる。ウツボは蒲焼きにした。
「カニは甲羅が固く痛いからな、、、ハサミで食べやすいように切っておいた」
「……本当に美味しいのでしょうか?街の漁師も食べたことがないと言っておりましたが…それに見た目が…」
「食わず嫌いは良くない(美味いぞ)」
セバスチャン達は食べたくないらしく、顔を顰めている。
「おにいたん!」
ここで天使が登場。母親に抱っこされたノアは俺を見つけるなり手を振る。
はぁはぁっ、かわいい!ノアにはこのカニをあげよう。
ノアが母親の腕からおりると、テクテクと歩いて俺の腰に抱きついた。
可愛らしいその口にカニを運ぶと、モグモグと食べ始める。
「おいちい!!」
「なに!?あれが!!!」
料理長は信じられないという顔で、モジモジしている。きっと、食べてみたいのだろう。
カニを盛り付けした皿にすっと手が伸びる。犯人は母親である。
「あら、見た目は気持ち悪いけど美味しいわね!」
「………」
父親はただただカニを見ている。食べたいなら食べたいと言えばいいのに…
「父上もどうぞ」
「あぁ」
父親は手を出たり引いたり。いや、食べないんかい!!とツッコミを入れつつ、「美味しいですよ」と一言。
「あなた、見た目はアレですけど、美味しいですよ。あーん」
母親が父親にカニを食べさせようとする。父親は母親からのあーんに拒否できず、口を開けた。
「……うまい」
「ジュード様…」
セバスチャン達は今にも涎が垂れそうである。
「セバスチャン達が釣ったカニだからな。残りは使用人達で仲良く食べてくれ。」
使用人達は嬉しそうに声を上げた。
「今からたこ焼きをつくる。ノアも作るか?」
「あい!」
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