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孤児2
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目の前の攻略対象の名前はキース。ストーリーには謎が多い暗殺者という説明があったが…
暗殺者になる前のキースに会うとは。
たしか、悪役令嬢がキースに暗殺されるルートがあった。
ノアにとって危険な人物になることはないだろう。いや、危険人物だ。悪役令嬢とともに暗殺されるかもしれない。
「おっさん、それ買います」
「あ?坊主が?」
金の入った袋をおっさんに渡すと、おっさんは袋の中身を確認する。平民にとっては5年暮らせる程の金額に、おっさんの口がぽかりと開く。
「……多すぎます」
「ふむ…では珍しい食材があれば、キャンベル侯爵家に届けてくれ。金は払う。」
「わかりました」
護衛騎士がキースを担ぐ。怪我でボロボロのキースだが、暴れて面倒だったので、気絶させた。
「にた……」
「すまないが、今日は家に帰るぞ」
「あい」
せっかくのデートだがキースを優先させよう。
ノアの表情には出ていないが、遊べなかったことにきっと落ち込んでいることだろう。
俺はノアの機嫌が良くなるよう、クリーム色のふわふわな髪を撫でた。
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