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第2王子6
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───────…
カンカンカンカン
鉄がぶつかる音が響く。
ノアは隣りで見ていると、「あちゅいね」と俺の汗をタオルで拭いた。まるで夫婦のよう。
「ジュード!ノア!遊びに来たぞ!」
キャッキャウフフしていると、レオンがやって来た。
「何をしているか気になってな。話は父上から聞いている。邪魔はしないぞ。」
「分かりました。ノアの近くで見ていてください。」
スプーン、フォーク、ナイフを作ると、試しにナイフで紙を切る。
「なんだ?オシャレな食器だな?」
「ただの食器ではありません」
「ふむ…毒に反応するのか?」
おお、今日のレオンは勘が鋭い。
「当たりです。これを使えば安心して食事ができるでしょう。」
「にた、しゅごい!」
「ジュードはなんでも作れるのだな!」
「まぁ…」
そんなに褒められると照れるな。袋で食器を包むと、ノアを抱っこする。
「なぁなぁ、終わったらこの後遊ばないか?」
「いいですよ。グレイルも誘いますか?」
「元気そうならグレイルも誘いたい。」
「外で遊ぶと危険ですし…中で遊べるものを作りますか…」
「また作るのか!?」
「すぐにできます。レオンも作りますか?」
「ああ!」
身体強化するとついでにレオンもかかえる。国王達がいる部屋へと戻ると、食器を出した。
「ふむ。オシャレだな。」
「細かく細工されてるわ」
「これは毒に反応する食器です。反応すると黒く染まります。スープを飲む時などはスプーンを、サラダや肉料理はナイフとフォークを使って確認して下さい。」
「凄いわね。可愛らしいし、素敵だわ。」
王族が使うので、デザインを考えておいて良かった。王妃は気に入ったようで、じっと見ている。
「特に王妃様と第2王子は注意してお使いください。」
「グレイル。ツンツンしながら食べるのよ?黒く染まったら食べてはダメよ?」
「わかりました!」
「お母さま。夕飯までジュードと遊んでいいですか?」
「いいですよ。」
「グレイルも一緒に遊ぼう。今日は城の中で遊ぶから、グレイルでも楽しめるぞ!!」
「はい!おにいさま!!」
グレイルは初めて遊べることに喜び、ぴょんぴょんと跳んだ。
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