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都合のいい男の成り上がり計画
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「たんじろぉ~会いたかったー」
「ちょっと善逸、どんだけ飲んで…、何があったの…って、うわっ」
真夜中に突然叩き起こされて押し掛けてきた善逸に躯の自由を奪われて、硬く冷たい玄関の床に押し倒される
俺の上に馬乗りになってる善逸の躯はアルコールを浴びるように含んでいて、思った以上に熱をもってて温かい
多分、相当酔ってるんだと思う
そのまま善逸は無抵抗な俺の唇を覆う感じに口付けてきて徐々に深いものにしていく
そして互いを求めるように唇を重ねて貪欲に貪りつくす
善逸の可愛い舌が歯列を割って進入し、その合間にこの時だけしか言わない言葉がその唇から紡がれる
「は…ぁッ……ん、ぜんい、つ……」
「炭治郎…好きだよ…」
「…ふ、ぁっ…俺も…お前が好きだ」
この、ほんの数時間だけ善逸は俺のモノになる
この言葉は本心じゃない…それでも何とも言えない満足感に浸ってしまう
だって善逸には結婚を間近に控えた婚約者がちゃんと居る
と言っても本人の意志ではなく、育ての親のお爺さんや相手側の親族が決めた結婚…来月には式も迫っている
最初の頃は結婚なんか考えてなくてお爺さんとよく口論になっていた
だがお爺さんには世話になってるし、相手側が大手の資産家の令嬢らしくどんなに足掻いても変わらない現実に善逸は抵抗を止めて全てを受け入れた
妥協を重ねながらもそのお嬢さんとも向き合って正式に婚約した
順調に思えたから俺は善逸への長年の想いを封印して見守っていたが、いざ事が進むにつれて二人の関係が少しずつ怪しくなっていった
その度にこうしてベロンベロンに酔っ払って俺の所へ抱かれに来る
学生の頃からフラれる度に慰めてきたから善逸とは何度か肉体関係にはあった
俺の気持ちを知っている善逸が気紛れに俺を使って欲求を満たしているだけかもしれない
正直、俺の事をどう思ってるか分からない
ただのセフレ?慰め役?寂しさを埋めてくれる都合のいい存在?
……何だって良いよ。どんな形でもお前と繋がってられるのなら
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