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うたたね
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人が沢山いて声が聞こえる
子守唄代わりの授業
ふわふわ気持ちよく眠れる
天気がいい日の窓際は暖かくて良い
足を少し伸ばしてカーディガンの袖で手が出ないように柔らかく包んだら
抱き込むような形で腕を枕にする
3つ呼吸すると溶けるように眠れる
明るくて眩しくてキラキラしてる
本当は少しカーテンを引きたいけど面倒だから引かない
チカチカするこの光も眠りの妨げにはならない
いいゆめ、が…みたいだけ
俺の夢はたったそれだけ
「おい、こら
いい度胸だな坂口」
「……ぅ、ん…?」
「寝るな起きろ」
「……おはようございます」
「全く、開き直りすぎだ
普通は多少隠すもんだろう」
目代先生は元気だな
「…なんで?」
「今みたいにこうやって怒られるからだよ……」
「はぁ…」
隠す、それじゃあ安眠できなさそうだ
質か量か、俺は量を取る
「まぁ、お前は夜寝れてないんだもんな
……はぁ、とりあえずこれ解いたら自習だから
せめて終わらせてから寝てくれ」
頭をぽんぽんされる
「……はい」
ふわふわと暖かいお湯に心が浸かった様な感覚だ
嬉しいともうひとつはなんだろう
俺、今きっと楽しいんだよな
渡された紙は退屈で
それだけでよく眠れた
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