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1人と1人
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荷物は3つに纏めた
服と勉強道具と大事なもの
とりあえずそれだけ持って車に乗る
「よし、じゃあ行こうか」
「はい」
今日も食べられる
夕飯はなんだろう
先生と一緒に居たら太ってしまいそうだ
「夕飯の買い出しに行くから家で待っててもらってもいいか
荷物も1度おろして持っていった方がいいし」
はい、と鍵を渡される
変な鈴付きのキーホルダーがチリチリと音を立てた
「うん
でも俺の荷物って」
「お前には俺の寝室やるよ」
「え、いいの?」
「1人の場所ってのは大事だ」
「…でも、」
「はーい、家主の決めたことはぜったーい」
「…はい」
一人部屋が手に入った
「よし。ベッドは嫌じゃなけりゃそのまま使っていい
俺は廊下横の部屋を使うから寝室の家具とか収納は好きに使ってくれ」
「先生の布団は?」
「今日は…時間的に無理だし明日辺り買ってくるかー、それまではソファだな」
……
「そ、それじゃあ…だめ…」
「ん?ソファだって寝心地はいいぞ」
「だって先生寝相悪いでしょ?」
「…前に話したか?」
あまりにベッドから落ちるから買い替えたって1年の時に言ってた
「それにベッドダブルだし」
「シングルだと落ちるんだよ」
「だからだめ
俺寝相良いし小さく寝るから布団買うまでは俺と寝よう」
「…男二人でダブルベッドに?」
睡眠を軽んじてはいけない
死ぬ
「問題ない
嫌ならソファで寝るのは俺」
「……はぁ、分かった
譲ってくれなさそうだしな。」
先生の家が近づいている
今日からは俺も住むんだ
「もう着く?」
「角曲がったら着くよ
お前も道覚えなきゃな」
「マップに登録しとくから大丈夫。」
なんて登録しよう
家2?
先生の家?
「あぁ、今どきだな」
「そりゃあ」
「…よし、着いた
じゃ、先に帰っててくれ」
扉を開けるとすっかり外は夜になっていて、風がひやりとしている
「ん、あ、そうだ」
大切なことを聞くの忘れてた
「なんだ?」
「今日のご飯は、なんですか」
「ははっ、そうだなぁ
嫌いな物はあるか?って昨日聞いたか
肉は好きか?」
「大好き」
悲しいかな肉で思い浮かぶのが購買の肉が紙のように薄いチキンカツサンドだけど
男子高校生たるもの肉が嫌いなわけはない
「了解
まぁ楽しみにして待ってな」
「うん」
あー、早く食べたい
きっとすごく美味しいに決まってる
早く荷物を片付けよう
貰ったばかりの鍵を手に持って家に向かう
今日からはお邪魔しますじゃなくてただいまなんだ。
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