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俺様
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俺は有栖川 斗蒼(18)。
有栖川財閥の御曹司だ。
この財閥は世界に知れ渡っている。
そう簡単に、ヘマはできないのだ。
親父や母さんの足を引っ張らないように、小さい頃からいろいろと教わってきた。
ピアノにバイオリン、茶道や馬術などの習い事、学業に社会のことについて、などのこともたくさん教わった。
世界で有名なバイオリニストだったり、ピアニスト、茶道の先生に習い事を教わり、有名な大学の教授や、成績トップの生徒たちが教えてくれたりしていた。
物覚えの早い俺は完璧にこなしてきた。
難しいことにも難なくこなし、誰にもできないようなことをやってのける。そんな俺に皆はついて来た。
媚びを売るやつもいれば、婚約者になりたいと申し出るやつもいた。
全て断ってきたがな。
そんな完璧な俺様の、専属執事がこの変態の、七海 慧(25)だ。
七海は、執事の中でも一番賢く、身の回りの整理整頓は一流並だ。
黙っていれば、顔はそこそこいい、普通の執事なのだが、喋り出すとこれまた厄介だ。
「斗蒼様。次はパーティーのご予定が。」
「このままの格好で行っちゃダメなのか?」
「別によろしいのですが…」
「?」
「斗蒼様のお体に触れないのが嫌なので、着替えましょう。」
「おい待て。ちょっと今のおかしかったぞ。」
「?どこがおかしいのですか?」
「俺の体に触りたいから着替えるってどう言う意味だこら。」
「そのまんまの意味ですよ。私が斗蒼様のお体に触りたいので、着替えてもらうんです。さ、急いでください。時間がないんですから。」
「ったく…。早くしろよ。」
「斗蒼様も私に触ってもらいたいのですね?しょうがないですね、触ってあげますから、待って下さい。」
「………自分でやる。」
「うううう嘘ですぅぅ!!ごめんなさいぃぃ!(泣)私にやらせてくださいぃ!!」
「早くしろ。ほんとに時間がない。」
「はいっ!」
喋らなきゃ、いいんだけどな…。
嫁の貰い手無さそうだな、こいつ。
その前に、お嫁さんが可愛そうだな。
「はい、終わりました。また逞しくなりましたね、斗蒼様。」
「変態執事は黙ってろ。早く行くぞ。車出せ。」
「はい。ではいつものところで。」
「おう。」
「いつものところでって、なんか恋人同士みたいじゃないですか?
斗蒼様と恋人同士とか、考えただけで鼻血が…。」
「はよ行け変態。」
「はいっ!変態執事、行ってきます!」
「いってらっしゃい、そして二度と帰ってくんな。」
「私が居なくなったら何もできないくせに?」
「……」
ひ、否定できない。
「いいんですか?このままどこかへ行ってしまっても。」
「……」
「いいんですかぁ?」
「あ"ー!うぜぇ!早く行って早く帰って来い!10秒以内な!」
「かしこまりました!」
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