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俺は…
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さささっと用意されてあった服を着て、自室へと戻る。
さっきから煮え切らない気持ちが出てくる。
怒り…ではない、てか、顔熱いし、
心臓の音がやばい。
猛スピードで高鳴ってる気がする。
明日学校で春紀に聞こう。
―▪―▪―▪―▪―▪―▪―▪―▪―▪―▪
「斗蒼様。おはようございます。
朝ですよ〜。」
「…んぅ?」
寝ぼけながらリビングへといき、用意されてある朝ごはんを食べた。
「……あ、七海。おはよう。」
「おはようございます。」
あれ?態度は変わんないんだ。
まぁそうだよな。いきなり態度変わってたらぶん殴るけど。
「昨日の斗蒼様、可愛かったですね。」
「っ!ぶーっ!」
俺は盛大にコーヒーを吹いた。
こいつ、まだ覚えていやがる。
「あぁっ、カーペットに染みが…」
「学校行ってくる!」
「お待ちください、車を出します。」
「いや、いい。」
「ダメです。いつもこれ日課なんですから、これをしなきゃ1日が始まらない気がして…。だからダメです。」
「……はぁ…。勝手にしろ。」
俺の高校は、超一流のエリートが入るところ、らしい。
親父が勝手に手続きしたから分かんねぇ。
「斗蒼様。着きましたよ。」
「ん。」
車から出た俺は、辺りを見回す。
悠紀がいるかどうか見ているが、いない。
「斗蒼ー!」
「ん?あぁ、春紀。」
「ごめんごめーん。」
「ん。行くぞ。」
「はーい。」
「斗蒼様よ!朝から見れた!」
「いつ見てもカッコイイ…。」
「あっ!今こっち見た!」
「はぁ〜んカッコイイ…」
「斗蒼ってすごい人気なんだって改めて知ったよ。」
「おかげでこっちは迷惑だがな。」
「イケメンは辛いね(笑)」
「お前が言うな。」
「えっ、斗蒼って俺の事イケメンだと思ってたの?マジで?あんな毒舌しか言わない斗蒼が…あんた、変わったね。」
「てめぇ、調子のんなよ。何様のつもりだ。」
「春紀様ー!(笑)」
疲れた。
そうだ、七海と同じタイプなんだ、こいつ。
そりゃ疲れるわな。
「んで、本題に入るんだが。」
「おう。なんか、あれだろ?七海さんのことだろ?」
「まぁそうなんだけど。なんか、煮え切らない気持ちが出てくるんだ。」
「…。怒りじゃなくて、もやもやする感じ?」
「……おう。」
「…。顔熱い…?」
「おう…。心臓の音もやばい。」
「……そうかぁ!そうかそうか!」
いきなり一人で納得されても困るんですけど。
「なんなんだよ。」
「えぇ?それはぁ、恋だよ。」
「は?」
「だからぁ!鈍感な斗蒼には分らないかもしれないけど、斗蒼は、七海さんに恋してんの!」
「……俺が、七海に…恋…?」
「まだわかんないかぁ、好きってことだよ。斗蒼が七海さんのこと。」
……えっ、俺が、七海のことを、好き…?
好きってことは、好きな人が七海ってことで、恋ってことは七海を好きってことで……。
「いいねぇ…恋…。初恋。それも執事。いいねぇ、面白くなりそうだね、これから。」
パンクしそう……。
「おーい、斗蒼ー?生きてるかー?」
「……、学校、休んでもいいか?」
「ダメでしょ!」
「待てよ!?整理させてくれ!」
「せめて保健室行って!?」
「……保健室行ってくる。」
「整理ついたらちゃんと戻ってこいよ〜。」
ふらつきながら保健室へと向かった。
俺は……七海のことが好きなのか……?
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