アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
俺という存在。*水澪side*
-
俺は、小さい頃は、ちゃんとした日々を送っていた。
そこまで裕福ではなかったが、普通だった。
だけど、あることを境に、生活がガラリと変わった。
母親が、病気で亡くなった。
そこから父さんは薬を使い始めたり鬱病になったりした。
俺は、家出をしたが、どこにも行く宛がなかった。
雨の中、一人彷徨っていた。
そんな中、笹原 宏介(ササハラ コウスケ)という人に拾われた。
なんでもした。
恩返しに、と、色んなことをやった。
けど、その人の暴力はハンパじゃなかった。
気に食わないことがあれば、物は壊す、俺のことを殴る。
性的暴行もあった。
背中には、タバコの火傷や、蕾は切れて、まだ痛む。
こういうことがあって、俺はまた逃げ出した。
これが、何回もあった。
5回目くらいの時、斗蒼に出会った。
今は、ペット(仮)として、住まわせてもらってる。
放置され気味だけど、嫌じゃない。
必ず、七海さんとの行為や、何かが終わったあとは、構ってくれるから。
こんな人初めてだ。
でも、いつ捨てられるか分からない恐怖がある。
でも、斗蒼なら、信じられる気がするんだ。
慣れない暮らしだけど、斗蒼にもっと気に入れられるように、もっと頑張らなくちゃ。
斗蒼のおかげで、今の俺がいる。
これが、俺の過去。
俺の存在は、俺のこの生きている意味は、一体、なんなのだろうか……。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
27 / 49