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生まれたての子鹿
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「斗蒼、起きて。朝だよ。」
「んあ?まだ眠い…。」
「だめ。今日は学校行かなきゃ。」
「…しょうがないな……。」
制服に着替えようと立った。
けど、
「っ!……。立てない。」
腰が笑って、立てない。
「ほら、頑張って立って。」
「え、無理。立てない。」
立とうとすると、ヘナって座り込んでしまう。
「ぷっ…ほら、くくっ、立ってってば。」
「笑ってんじゃねぇ!立たせろ!」
「早く、立ってここまで来てよ。」
頑張って立とうとしても、座り込んでしまう。
もう一回、立って慧の方まで行こうとするが、足が笑って歩けない。
「ふっ、くくっ…、大丈夫?おいで…ふはっ……」
「…もういい。今日は休む。」
「ごめんごめん、くくっ…ほら、立たせて上げるから、ふふっ…」
「ったく…。最初っからそうしろよ。」
「いや、だって、生まれたての子鹿みたいで面白かったんだもん。」
「………うぜぇ。」
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