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俺が一緒に汚れてあげる ※微R
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※微R
「本当にいいんですか?」
「うん、いい。元々そういう店だろ、ここは」
精一杯格好つけてみせるけど、こういった行為をするのはもう何年ぶり……何十年かもしれない。
本当は上手く出来るか少し不安だけれど。
それでも俺は__
『どうしても気になるなら、俺が一緒に汚れてあげる』
__彼のその時折見せる悲しそうな顔が少しでも和らぐのなら、と覚悟を決めたのだ。
もう今更決断を曲げたりはしないよ。
「んっ、……ぁ」
「鼻で息するんですよ」
「ァ、無理、分かんな……やっ、あ!?」
「はァ…もう脱がせますね」
「ちょっ、待って」
『慣れている』と自称するだけあって彼の口吸いはかなり淫美なものだった。
徐々に逃げ場を無くしていって舌を絡め取り、奥から扱かれるような動きに、自分の下半身がだらしない事になっているのが嫌でも分かった。
下着のゴムに彼の指がかけられたその時、
「これって、鱗…?」
「あっ!」
脳までとかされるような快感に、すっかり忘れていた。
服の下に隠されていた、隠さないといけなかったそれの存在を。
「…人魚族……」
そのフレーズに顔が強ばる。
人魚族、少数派の妖の中でも大変希少で、下半身のほとんどをコバルトブルーの鱗で覆われている異型の妖だ。
鱗さえ隠していれば見た目こそほとんど人間と変わらないが、その生臭さから社会的地位は犬猫より低いと言われている。
だから、出来るだけ隠すのだと言われてきた。
実際にこの匂いを元に何度か嫌な目にもあったし、俺より酷い目にあった人を見てきたからその教えをずっと守ってきた。
それをこうもあっさり、人前に晒してしまった。
自分が人魚族であることを一瞬にして忘れて、普通の人間のように発情してしまっていた。
彼もきっと大層気味悪がって……
「同じ……」
「っえ、」
「オレと…同じ……同じなんだ…っ!」
信じられない、と言った顔で何やらブツブツ呟いている。
「って、同じって…まさか、」
「…ふ、ふふっ。嬉しい……嬉しい!!初めて家族以外の同族に出会った…初めて…!」
そう言って本当に嬉しそうに笑うから、自分の下半身が丸出しなことも忘れて「仕方ない奴」と頭を撫でてやる。
「嬉しい……まるで運命だ。
けど、今はこっちが先、ね」
「え?え、ちょっ、んぁあッ」
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