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雪路院龍side
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メイドや執事のみんながお庭でお茶会ができるように準備していてくれた。
今日はいい天気だなぁ……あったかい
皆でお話して、お茶お飲んで、お菓子を食べて……
双子の那柚様と吏柚様は誰が見ても仲良しで、
よく動きがシンクロしてる
姫宮様と結雨様は沢山話しかけてくれる
たまに2人で言い合いになって陽様が止めに入る
光様と亮吾様は何のお話をしているんだろう
でもきっと難しい話だろうな……
廉様の口元についたお菓子のクズを透様が取っていて、とても微笑ましい
とっても楽しいな……こんな楽しい日がこれから増えるんだろうなぁ……
俺は上手に笑えてるかなぁ
感情を出すのが苦手なんだよなぁ
俺の楽しいって気持ちが皆にちゃんと伝わっていたらいいな……
みんなも楽しいかな…?
すると少し慌てた様子の使用人がやってきて耳打ちされる
使用人「龍様!!大変です!(ボソッ)」
龍「どうしたの?そんなに慌てて……。(ボソッ)」
使用人「そ、それが……今日ここで名家の王子様方が集まることを聞きつけた、どこかの兵士たちが正門を壊して侵入してこようとしています…!(ボソッ)」
えっ、どうして……
一体どこから情報を得たんだろう
使用人「恐らく、王子様方を人質にしようとしているのではないかと……。(ボソッ)」
そういうことか……人質にとってお金を取ろうとしているのか……
龍「どこの兵か分からないんだ……(ボソッ)」
使用人「はい……。すみません……。(ボソッ)」
龍「大丈夫だよ。教えてくれてありがとう。向こうの兵士は何人ぐらい?(ボソッ)」
使用人「200人程だと思われます。こちらの兵は300人程でしょうか……?(ボソッ)」
200人か……俺一人で行けるか……?いや……さすがに……
光「どうかしたのか?」
姫宮「なにか用事でも入っちゃった……?」
龍「あっ、えっと……」
皆さんに心配をかけてしまっている
結雨「大丈夫?」
亮吾「なにか手伝えるなら手伝う。」
透「俺も。」
皆、こんな俺なんかに優しい言葉をかけてくれる
龍「いや、こちらの兵はいらないから、全力で王子様方、屋敷の皆を守って欲しい。(ボソッ)」
使用人「!!!!それはいくらなんでもっ……!!(ボソッ)」
龍「大丈夫だから、屋敷の皆にも伝えて?
お願い……。(ボソッ)」
使用人「っ……!!はい……!!わかりましたっ……!!
でも、少しでも危険を感じたら呼んでくださいねっ…いつでも行けるよう兵を準備していますからっ!!(ボソッ)」
龍「ありがとう。ごめんね。(ボソッ)」
使用人「いえっ……。(ボソッ)」
と言って走って屋敷の方に走っていった
泣きそうになってたな……俺のせいで……
俺が心配させないぐらい強かったら……
今はこんなこと考えてる場合じゃない……!
龍「申し訳ないのですが、皆さん急いで屋敷に戻ってください……!」
俺は誰にも傷ついて欲しくない……
みんなは驚きながらも「龍が言うなら」と何も聞かずに俺のお願いに応えてくれた
俺は安心し、一人正門に向かおうとした
すると服の袖を誰かに引っ張られた
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