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相方から恋人に 12
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「…りんたろーさんの匂い…。」
かねちの口からそんなことを言われれば驚いてしまう。
「え、俺の匂い⁈臭い⁈」
洗濯はちゃんとしてるつもりなんだけど…
自分の着ている服の匂いを嗅ぐも、特に臭くはない…と思う…
「あ、えっと…違います!その、りんたろーさんの匂い、俺好きで…だからりんたろーさんに包まれてるみたいな……」
兼近が慌てて誤解を晴らすように言ってくれた言葉は、嘘だとしても可愛らしい理由だな、と思った。
まぁ多分、嘘じゃないんだろうけど。
その証拠に、言ってる途中に恥ずかしくなって顔真っ赤にしてるんだもん。
「そんな可愛いこと言われたらさぁ…俺もう我慢できないよ…?」
ギュッと兼近を後ろから抱きしめて耳元で囁く。
それに反応してぴくっと動くからたまらなく愛おしく感じる。
このまま担いでベットに持っていきたいくらいだけど、まだ髪の毛を乾かしていないから、もう少しお預け。
「ま、とりあえず髪乾かさなきゃね。」
かねちから一度離れると、ドライヤーを持ち
「俺が乾かすね?」
と、拒否権はないとでというようにかねちの髪を乾かし始めた。
こいつのことだから、ほったらかしてたら乾かしもしないだろうし。
なるべく早く終わらせたいのは山々だが、よくブリーチしてる痛みやすいかねちは髪のケアも大切だし、風邪をひいてもらっても困る為丁寧に乾かしていく。
「…はい、こんなもんかな。」
「ぁ、ありがとうございます…」
まださっきのことを気にしているのか、恥ずかしそうにするかねち。可愛い。
「俺も乾かすから、かねちはリビング行ってていいよ。」
そう言って優しく微笑む。
かねちがコクリと頷いてリビングに向かったのを見て、髪を乾かし始めた。
髪を乾かし終えると、ふぅと一息つく。
よし…今からが本番だ…頑張るぞ俺…‼︎
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