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嘘
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惟葉さんの悲鳴を聞いて真っ先にやってきたのは、以外にも緑間君でした。
「何事なのだよ。ほかの部活生徒にも迷惑だろ…………っ!」
喋り終わる前に惟葉さんの傷に気づいたのでしょうか。一瞬固まってから、急いで駆け寄ってきました。
「惟葉!?一体この傷は何なのだよ。おい、黒子!どういう事なのだよ。」
「惟葉さんが自分で切りました。」
そう伝えようとした瞬間、それより少し早く、惟葉さんが「ひっ」と小さく悲鳴をあげ、緑間君にしがみつきました。
「黒子くんが、告白、してぇ、断ったらぁ、いきなりぃ……!」
涙声でそう訴える惟葉さんはあたかも本当のことを言っているようでした。
けれど、違います。
僕は彼女を傷つけていません。
ただ、手伝って欲しいと言われただけで………
そこで初めて、僕は嵌められたと気づきました。
この時、
少しでも何かしていれば、
何かが変わったんでしょうか。
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