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「最低だな。」
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その後、騒ぎを聞きつけてバスケ部の部員たちが集まってきました。
全員、現状を理解していないのか、困惑しながらも惟葉さんを気遣っています。
僕に話しかけてくれる人は一人もいません。
ただ僕のことを疑うような目で見たり、小声で何かを話しています。
そこへ、二軍の人に連れられてキセキの人達がやってきました。
──黄瀬、君。
その中に黄瀬君の姿を見つけ、僕はよろめきながらもそちらに向かいました。
けれど、黄瀬君のそばへ行くより前に、誰かに突き飛ばされました。
力は思いのほか強く、僕は尻餅をつきました。
──な、んで?
僕を突き飛ばしたのは、青峰君でした。
そこには僕のパスを褒めてくれた時の笑顔はなく、
ただただ強い怒りと嫌悪で満ちていました。
──嘘、だ。
そして、僕の光だった彼は、ありったけの憎しみと怒りを込めて、僕に言い放ちました。
「最低だな。お前。」
僕たちの絆は、
脆く、儚く、
あっという間になくなってしまった。
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