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ずぅっと、酷く暗い所にいて。
何も見えない空間に、自分だけが存在していた。
自分の他には、何もなくて。
何処かから聞こえる誰かの声とその人の映像だけが、俺の世界の全てだった。
声の主はいつも優しくて。
いつも、楽しそうに、悲しそうに笑っていた。
そんな、自分を犠牲にしても相手を想う彼が、いつしか俺の中で守りたい存在となっていた。
だから、ずぅっと見ていた。いつでも守れるように、いつでも代われるように。
そう。
俺は彼のもう一つの感情。
彼の中のもう一人の彼。
黒子テツヤの、裏の人格。
彼のためならなんだってできる。悲しんでいるなら、その根源を壊す。怒っているなら、その原因を潰す。それが、俺に出来る全てだから。
そう思ったから、
俺は、彼を守るために剣となった。
また、彼に笑ってもらうために。
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