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日曜日
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「テーーっちゃん!!!起ーきて起きて起きて起きて起ーきーてーよー!」
日曜日です。
今日も今日で高尾君に起こされることで一日が始まりそうです。
しかも今日は七時です。
「高尾君……人は寝ている時最もストレスを解消しているそうです……貴方は僕の貴重なストレス解消時間をさらに削る気ですか…?訴えますよ……」
「そんなの屁理屈でしょーー!?」
抵抗も虚しく布団から引っ張り出され、昨日と同じく寝癖を笑われました。
──アレですかね……ナメられてるんですかね…
そう思い高尾君の腹を思いっきりグーパンして、僕は支度を始めました。
今日は午後からなら全員の都合が合うので、午後から遊園地に行くことになっています。
昨日の夜、高尾君と今吉さんがノリノリで決めていたと花宮さんから聞きました。僕はその時寝ぼけていて、花宮さんだけでは止められなかったそうです。
その後、寝る前に少し目を覚ました時にそう言われ、なぜ起きていなかったのかと深く後悔したのは記憶に新しいことです。
「楽しみだねーテっちゃん!YU☆E☆N☆CHI!」
「大丈夫ですか早く戻ってきてくださいあでもやっぱり戻ってこなくてもいいです。」
「棒読み!そして早口ヒドイ!(泣)」
そんなことを言い合いながら部屋を出ると、ちょうど隣から紫原君が出てくるところでした。
「ん、黒ちんじゃん〜。おはよ〜。」
「おはようございます。紫原君も今起きたところですか?」
「ん〜ん。今貰ったお菓子全部食べ終わったとこ〜。」
言われてみれば顔に幸福感がにじみ出ていました。
「黒ちんたち下行くの〜?」
「はい。」
「俺も行く〜。」
下では既に花宮さんが爽やかスマイルで席に着いていて、僕たちも席に着くと、来ていない人は残り今吉さんだけになりました。
「花宮さん、今吉さんはまだ起きていないんですか?」
「ああ、今吉は意外に朝に弱いからね。もうすぐしたら降りてくると思うよ。」
──あ、なんだか猫かぶっている花宮さんって赤司君に似てますね……
花宮さんの言うとおり、しばらくすると今吉さんが眠そうな顔で降りてきました。
「お、なんや、ワシ以外もう揃っとんたか。堪忍なぁ。」
「いえ、そんなに待ってないので大丈夫ですよ。」
「じゃあ食べようか。今吉、席について。」
「いただきまーす!」
「いただきま〜す。」
朝食後、各自部屋に戻り支度をし、十一時頃、少し早めですが出発することになりました。
「テっちゃん!俺忘れ物ないよね!?」
「財布。」
「持った!」
「携帯。」
「持った!」
「学生証。」
「ああぁぁぁ!!!忘れてた!他は!?」
「えーと……ない、ですね。」
その後、紫原君とも会話をしてから僕たちは伊東さんの運転する車で近くの遊園地へと向かいました。
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