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目覚め
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「……せ君…た…お君…」
なんだか二人に呼ばれている気がして、僕はその名を呟きました。
見えるのは不自然なくらい白い天井で、なんだかデジャヴみたいと思いながら僕は今までのことを思い出していきました。
──なんだ……じゃあ先程のは幻聴……
「黒子っち!!」
「テっちゃん!!!」
──……でもなさそうですね。
頭を少し持ち上げるより前に視界に入ってくる二人。驚きながら涙を流す黄瀬君と、笑いながら泣きまくっている高尾君。
「二人して…どんな顔してるんですか……」
思わず笑ってしまってから、二人の顔色が悪いことに気づきました。高尾君は酷いクマがあるし、黄瀬君に至っては目に見えるほど痩せてしまっています。
心配させた。
そのことを痛感し、同時に心配してくれたことに嬉しく思いました。
──なら、これは言わなきゃですね……
「黄瀬君…高尾君……ただいま帰りました。」
その言葉に、二人は顔を崩して笑いました。
「「おかえり!」」
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