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『チカンゴッコ』
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カタンカタンとゆっくりと揺れる車体。
それに身を任せながら車窓から外をみつめて流れていく景色をぼんやりと見ていた。
そして、
感じる、
いつもの気配。
つり革を持っている肘の辺りにピタリと温かな物が触れる。
なんでかな?
ヤツラは必ずそれをしてくる。
一体全体なんのサインなんだか?
すると。
するり。
その温かな物…おそらくそれはソイツの指先なんだろね。
それが背後から俺の股間に触れてきた。
なんの反応も示していない俺の前を一撫でして…無抵抗とわかるとそれは急に大胆に掌でそれを包み込む。
…つか…そんなやり方までみんな一緒なんだな。
内心ため息を吐きつつ、背後からされる行為をどこか冷めた気持ちで受け、視線を窓の外に向けた。
ぐにぐに。
無駄にデカい掌の中で俺のが揉まれ続ける。
…こいつ…マジで。
奥歯を噛み締めて眉間にグッと力を込めたその時。
ふっ、と耳に熱い息が吹き掛けられて。
「怖くないから…リラックスして?すぐにキモチよくしてあげるから…」
含み笑いの入り交じった声と荒い息づかいに瞬時に鳥肌が立った。
は、と短く息を吐く。
背後では見ず知らすのヤツがはあはあと荒い息を吐きながら俺のケツの割れ目に堅いのを擦り付けてて。
俺は。
「あのさぁオッサン。マジで下手クソな?お巡り呼ばれたくなかったらとっとと失せな。」
低く、低くそう言って、少し上げた足をそのまま背後に振り抜いた。
ガッ!
聞いたことないくらいの鈍い音がしたのと同時に車内に電車の到着アナウンスが響き渡る。
停車し開いたドアに向かって大量の人波が流れていくと背後の痴漢は逃げるようにその場をあとにした。
「思ったよかイケメンさんだったな。」
呟きが閉まるドアの向こうに消えていく。
そして何事もなかったのかのように電車はまた走り始めた。
さっきより少しすきはしたが車内はまだ朝のラッシュ中。
拍子抜けだった行為に小さくため息を吐き出し、俺はまた手をかけているつり革を見上げた。
…すると。
するり。
またしてもさっきと同じなにかの合図的な肘への接触がなされた。
(マジ?二人連続とか珍しいな。)
そんなことを思っていると肘を離れたその指先はそのままツッと二の腕を滑り降りて胸元に向かった。
(こっち?)
それを感覚で追っているとさっきよりも熱いその指先は予想通りの場所にたどり着いて乳首に軽く触れた。
つんつんと突っつくように触れるとそのまま親指と競合してそれを捏ねくり始める。
施す力加減が…なんつーか絶妙?な感じで俺は少しばかしテンションが上がってしまった。
ふ、
短く吐かれた後ろのヤツの吐息が耳元を掠める。
なんとなく気恥ずかしくて俺は視線だけを車窓の外に向けた。
「勃ってきたな。」
思ってたより低めの声に心臓が飛び跳ねる。
「…気のせいだろ?」
「そうか?」
なんで痴漢ヤローとこんな話を…と思っていると
ジー…
制服のズボンの前が開けられ…その中に熱いのが差し入れられた。
「な…図々しい…」
「直に触って欲しいのか?」
低い声に首を振ってこたえる。
小さく笑った痴漢はそのままボクサーパンツのあわせから指先を滑り込ませて勃起している俺のモノの尖端を一撫でした。
「!」
恥ずかしいくらい震えてしまい俺は奥歯を噛み締める。
すると…痴漢ヤローの唇が耳たぶを甘噛みして。
「ここまでされんの初めてなんだろ?…せっかくだからさ…もっとキモチよくしてやるよ…」
言葉の最後は電車の到着アナウンスにかき消され…
到着し開いたドアに向けて俺と痴漢ヤローは並んで歩き出した。
ざわざわとしてる人波を逆に向かいホーム中程にあるトイレに入る。
誰もいないのを確認し一番奥の個室に入り。
カチャン。
鍵をかける。
そして…
ゆっくりと振り返る……と?
ん????
「せ…」
開きかけた唇が痴漢ヤローのに塞がれてしまった。
(え??なんで…?)
啄まれている最中にも巡るのはいくつもの“?”
だって…
この痴漢ヤロー…
「ん、せ、んせ…!」
「びびった?」
唇が解放されてすぐの俺の声にソイツときたらこの場に相応しくないくらいの爽やかな笑みをよこして、またキスをしてきた。
隙間から滑り込んでくる熱い舌。
それにどうこたえていいのかわからない俺をリードするかのように先生は首や顔の角度を変えて吸ってくる。
「ん…」
聞こえてくるのは遥か遠い先からの電車の到着アナウンス、そして…
「悠哉…」
やたらと甘く俺の名を呼ぶ先生の低い声だけ。
そんな妙な空間に身を委ねていると急にズボンの前が楽になりパンツの中に熱い指先が滑り込んできた。
それは完勃ちの裏筋をゆるゆると撫でながら速度を早めていく。
こんなこと…それこそ自分でだってやってるってのに…?
「キモチいいだろ?」
囁かれる言葉に俺はただただ頷くしかできなかった。
ただ、指が動いてるだけなのに?
ただ、熱い掌に軽く握られてるだけなのに?
ただ、それだけなのに。
「い、くッ…!」
なのに俺は先生の巧みな指先テクですぐにイかされてしまった。
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