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いとをかし
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曙色の光が差し込む浴室。
俺、相川 糸人(あいかわ よりと)は朝風呂の真っ最中。
肌寒い空気の中、蛇口をひねりシャワーから水を出す。
徐々に温度が上がっていきお湯に変わったタイミングを見計らって、俺は頭からシャワーを浴びる。
あたたかいお湯が身体を伝い、足からタイルの床に流れていくのと同時に湯気が立ち込め、俺の裸を包み込む。
「はぁ〜…きもちぃ…」
身体が火照っていくのをひしひしと感じる。
先程まで味わっていた激しさが嘘のように、今は穏やかな時間が流れている。
マジで今日ばかりはケツが壊れるかと思ったから、余計にシャワーの温もりが優しく感じるのかもしれない。
「んぅ…ぅ…あぁ…」
サファイアブルーの瞳を細めて息を漏らす。
気持ちがいい時に出る声ってどんな時でも一緒なのに、どうしてセクシーなひとときに漏れちゃう声ってあんなにも特別感があるのだろうか?
ふとそんな考えが浮かんでしまい、急に気恥しくなる。
その後フラッシュバックのように昨日の夜での出来事が脳裏に甦てきたため、俺は慌てて顔を洗った。
相当おかされてんなぁ、俺。
ミルクのような白肌を撫でるように洗っていき、濡れたアプリコットの髪をかきあげて、俺は浴室を後にした。
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