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俺… 。
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僕,斎藤律(さいとう りつ)には保護者がいる。
血の繋がりのない……保護者。
「律-,学校どうだった?初日は。」
ついさっき家に勝手に入ってきて
勝手に僕に抱きついてきた
神崎瑛兎(かんざき あきと)が聞いてくる。
瑛兎は幼馴染で親同士が仲良くて
家が隣っていうアニメみたいな関係だ。
こいつが僕の保護者 。
ずっと瑛兎に頼ってたから , 親よりも。
お互い兄弟なんていないし。
「んとね,……まあまあ ?」
今日は高校の入学式だった。
友達のことはどうか聞かないで欲しい。
それを願って適当にまあまあと
言っておいた。
「友達は?」
ニヤニヤしながら聞いてくる 。
こいつ…… わ ざ と だ 。
わざと僕に友達ができないからって
聞いたんだ!鬼!
「友達っていうか知り合い?になったのは
ひ………1人でs...」
自分でも恥ずかしい。
高校生になってまで"若干コミュ症"だなんて。
人見知りなんだ。し、仕方ないだろ ッ。
瑛兎は他の頭の良い学校行って
僕は普通の学校で、1人なんだもん。
「ふはッ,またかよ-。お前は本当
俺がいないと駄目だな友達つくんの 」
瑛兎はお腹を抱えて笑っている。
イラァ………
「そ.そーゆーお前はどうなんだよ!
ははん,お前こそぼ…ッぼっちだろ!」
自分でいうのも恥ずかしいが。
言ったそばから恥ずかしい。
どうしよう 隠れたい 。
「俺?友達8人くらいできたかな- .
ぼっちの誰かさんと違って 」
クスクス笑っている瑛兎。
う...な,なんでそんなに多いんだよ。
む,むかつくむかつくむかつくむかつく!
そ,そりゃああいつは顔いいし元気だし
ルックスいいし……。
けどさ!入学式で8人って… !
「僕…は!可愛いって言われた…し!」
嬉しくないけど今はこれしかない!
(まあ,男からだけど…。女子からは興味も示されなかったけど。背小さいからさ…)
まあ でも 言われたんだし? ←
どうだ 羨ましいだろ ((
ふと瑛兎を見るとなんか黙り込んでいた。
あれ、そんなに悔しかったのかな?
「瑛兎〜…あれ、瑛兎?あっきー?」
瑛兎の目の前に手をフリフリする。
あれ、固まってる?
どしたんだろ?
すると僕はいきなりガシッて肩を掴まれて
瑛兎はこう言ったんだ。
「俺 。お前の学校行く。」
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