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好きです
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教室に帰ったら元瑛兎の彼女である
橘広菜がこっちに来た。
あー…瑛兎に用事かな。
「…えっと、り,りりり,律くん ‼︎
ちょっと……いい…?」
あ、れ…?
僕… ?また瑛兎ちょーだいって?
この子にも気づかれたか…?
まあ仕方ない、と思ってまた裏庭に
いった。翔汰はもうどっかいったみたい。
くるっと振り返ってうつむきながら
話し出す橘。
「え…えとね、律くん、話したことないときはどうでもいいと思ってたんだけど…。
この前誰も私のこと気にしてくれなかったのに律くんだけハンカチ貸してもらって、すごく嬉しかった‼︎かっこいいなって思って…、その…好き、です。付き合ってくれませんか… ?」
"付き合ってくれませんか"…
んー…っと、えーっと ?
はぁぁあぁあああぁ⁉︎
瑛兎とキスしてたくせに⁉︎⁉︎
あんなに強引だったのに⁉︎
お前はまた翔汰みたいに瑛兎狙いか⁉︎
「…有難う…。けど御免。それは無理」
いや、だって瑛兎と付き合ってるし、
瑛兎大好きだし…?
「ふーん…?律くんって、瑛兎のこと、
好きなんでしょう?」
なんだか勝ち誇ったような笑みを
していらっしゃる。
「まあ友達としては」
今度こそばれないように冷静に答える。
「恋愛として。御免ね?さっきここで
話してたの聞いてたんだ。」
苦笑しながら言ってきた。
…バレてた…。どうしようどうしよう。
また脅されたり…
「あ…‼︎変な誤解しないでね ‼︎
別にそれをネタに脅そうとかそんなんじゃなくて…まず、仲良くなりたいな、なんて」
訂正してくれた。
翔汰よりいい人なのかも…
まあ仲良くなりたいのは別に迷惑でも
ないし、いっか…。
「うん、いいよ」
と言って二人で教室に戻って行った。
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