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サク、ありがとう。
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Side 葵
サクのお陰でコンビニのバイトにはだいぶ慣れてきた。
皆に"ひまわり君"なんて呼ばれて、最初は慣れなくて恥ずかしかったけど、最近はそう呼ばれるのがちょっと嬉しくなってきている。
サクが、「最近笑顔の事が増えたな」って言ってくれた。
自覚は無いんだけど、もしそうだとしたら、それはサクのお陰だよ。
サクには、助けて貰ってばっかり。
それなのに僕は、意地を張ったり、わざと敬語を使って距離を置こうとしたりして、サクが僕を助けようとしてくれている気持ちを分かろうとしなかった。
もう体を売るような事はしない。
連絡用に登録していたSNSも全部消した。
僕、どこか自暴自棄になっていたんだと思う。
間違った事をしていた。
その事をサクが教えてくれた。
サクは、太陽みたい。
まるで太陽しか浴びてこなかったみたい。
常に周りに人がいて、自然と笑顔にさせる。
そんなサクがたまに眩しくてまっすぐ見れない。
僕がゲイだって言った時、「葵は葵だろ?」って言ってくれたこと、凄く嬉しかったんだよ。
僕、サクに出会えて良かった。
言葉にしても足りないくらい感謝してる。
ありがとう、サク。
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