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危機
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キュッ、バシッ
「はいはいはい!」
「オーラーイ!」
「チャンスボール!」
5限目、体育館
バレーボールが宙に高く跳ね上がる
純平「うううバスケしてぇー!」
陸「放課後やるだろが」
純平「でもよー」
純平は普段バスケ部で高身長を生かした鮮やかなシュートでチームを支えている
バレーなどのネットで仕切られた空間でのゲームにやや物足りなさを感じるようだ
樹「バレーも楽しいだろ、背高いんだから、尚更」
純平「普段やってねえと楽しいもクソもねえよ、それにバレー部ガチなんだもん」
バレー部は未経験者相手にもお構い無し、強烈なスパイクを次々と決めてくる
そのボールに手を弾かれる度、純平は子犬のようにキャンキャン喚いていた
ドクン
陸「っ...」
樹「...陸?」
ドクン
陸「ぁ......やばい」
徐々に鼓動は激しく、肌は熱を持ちはじめる
足元がぐらつく感覚
ヒートだ
まだ、予定まで数週間あるはずなのに
やはり周期が乱れていたか
陸「俺、ちょっと保健室行くから...」
樹「おい、大丈夫か?ついて行こうか?」
樹が心配して駆け寄ってくる
駄目だ、近づいたら
βでも、匂いに気づくかも
陸「いい、ちょっと、頭痛ぇだけ」
樹を避けるようにして扉の方へ向かう
樹も気を使ったのか、それ以上追ってくる事はなかった
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