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沈黙
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「コック、いいか」
な、何が??キス?それとも話しをしてもいいかって?
俺の沈黙を肯定ととったのか、近付いてくる。
「体調はもう、大丈夫なのか」
「へ…ぁ、ああ」
ゾロらしくもない、俺の体調を心配する言葉に困惑しながらも答える。
すると、ゾロの大きな手がスルリと俺の頬を撫でた。
突然の接触に体が強ばるのを感じる。
徐々に近付いてくる顔に、咄嗟に押しのけようとするが、拒否した時のことを思い出し、中途半端に上がった腕が行き場を失う。
来る…!
思わず強く目を瞑ったが、一向に唇への感触は無い。恐る恐る目を開けると、真剣な顔をして見つめてくる、ゾロ。
なんなんだ、今日は。
奴はそのまま何も言わず、沈黙が場を支配する。
そんな沈黙に耐えられなくなった俺は、ずっと心に引っ掛かっていたことを口にした。
「……なぁ、あの時、拒否って、ごめん。これからは、あんなことしない、から、だから、」
_だから?
だから、なんだ?
嫌わないでくれ?これからもしてくれ?
一緒に、いさせてくれ?
まるで恋人に要求するようなことじゃないか。
しまった。おかしなことを言ってしまった。
気持ち悪いと思われる。どう、どう言い訳しよう。
一味の中では頭脳派である俺だが、いつものように頭が回らない。
「あ、あの、その…」
「何言ってやがるんだてめぇは」
「へ…?」
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