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第二章
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この時、迅鵺はあの男に捕らわれていた。
響弥がベッドの横に布団を敷いて寝室の入り口の方へ向いた瞬間、ベッドに足を下ろして座っていた迅鵺の背後に、あの透けた姿で男は現れたのだ。
迅鵺を後ろから抱き締めるように腕を前に回し迅鵺の耳元に唇を寄せる。
「なんで逃げるの?酷いじゃないか──・・あんなに愛し合ったのに。」
ゾッとする男の言葉に、今にも叫びたい衝動に駆られるが恐怖で震えて声が出ない。
男は左手で迅鵺の左膝を抱えてベッドの上に脚を乗せると思いっきり足を開かせた。
反対の右手はスウェットのズボンから下着の中へ入れて、まだ軟らかい迅鵺のモノを直に触り出す。
やっ、やめろっ───!!
目の前には、電気を消そうとしてドアの前に立った響弥さんが──・・
「迅鵺、電気消す──・・ぞ・・」
ああっ・・男にこんな事をされているだなんて見られたくなかった。知られたくなかった!
「お前、何してんだよ・・」
軽蔑されたに違いない。
ずっと憧れ、慕ってきた響弥さんに・・
迅鵺は瞳に滲ませた涙を溢さないよう必死に堪えるが、そんな迅鵺にお構い無しに男は行為を続けた。
「今から、彼に見せてあげなきゃね・・君の身体は俺のモノだって。」
い、いやだっ!やめろ・・俺に触るなっっ!
「さあ、まずは自分でズボンを脱いで?それから自分のを触るんだ。ああ・・まだパンツは脱いじゃ駄目だよ。パンツの上から厭らしく触るんだ。」
そっ、そんなこと出来る訳ねぇだろっ!!
迅鵺を弄ぶような笑みを含んだ声が耳元で聞こえて、迅鵺は震えて力の入らない体で拒絶するが、いとも簡単に押さえ付けられる。
ふざけんなっ!なんで俺がこんな目に遭わなきゃいけないんだっ!
けれど、次の男の言葉に迅鵺は怒りで震えながらも言うことを聞かざるをえない状況になる。
迅鵺の腹にあった左手が、タンクトップの上から身体を這うように上へと動いていき、首をねっとりと絡めとられる。
「気が強いのもいいけど、いいのかな?この熱くなった俺のモノを今すぐ君の中に突っ込むことも、俺には簡単に出来るんだよ?」
───────っ!?
ずっと憧れていた響弥が迅鵺のすぐ目の前に居る。
けれど、今この場で犯されるくらいなら・・
怒りでどうにかなりそうな思いと同時に、羞恥心と軽蔑されるんじゃないかという気持ちで頭も身体もぐちゃぐちゃだ。
暴れる心音を自分の中から感じながらベッドから立ち上がった迅鵺は、男の貼り付くような強い視線を背後に感じつつ、ゆっくりとスウェットのズボンに指を掛けて、そのまま下へと下げた。
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