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第三章
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───翌日、迅鵺と響弥は双眼鏡を買ってから迅鵺のマンションへと向かった。
マンションに着いて一番最初にした事はポストの中身の確認。
約一週間分の封筒やらが入っているかと思っていたが、あれだけ毎日入っていたのに、写真とメッセージが入った封筒は一通も入っていなかった。
どういう事だ?
響弥に相談したあの日には、今までで一番気味の悪いメッセージが入っていたのに・・
迅鵺は腑に落ちないと言ったように首を傾げた。
迅鵺がマンションに居ないと知って入れなかったのか──・・?
響弥も同じ考えに至ったようだ。
二人は迅鵺の部屋に入り、ひとまずリビングのカーテンの隙間から双眼鏡で携帯会社のビルの様子を伺う。
一番見易い屋上には誰も見当たらず、窓から中を覗こうと思ったが中が見えない構造になっていて、結局ここから確認出来る場所は屋上だけだった。
だが、人が沢山居る中からよりも屋上から撮ってる可能性の方が遥かに高いだろうということで、作戦通りカーテンを開けて数日、様子を見る事となった。
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