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第六章
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「───はあっ・・本当に、お前ってやつは・・」
響弥はため息を吐きながら、頭を抱えるように髪をかきあげた。
「いいか?この前はアイツが迅鵺を好きな気持ちを認めてると言ってはいたが・・ハッキリとお前を殺すと言って首を絞めたんだ。間違いなくアイツはイカれてる。会いに行ったところで何をされるか分からねえだろっ!?」
響弥の言う事は最もだろう。迅鵺を止めようと響弥も必死だ。もしかしたら、今度こそ本当に殺されるかもしれないと響弥は恐れているのだ。
それでも迅鵺は腑に落ちないようで、まだ迷っていた。
首を絞められていた苦しみの中で、朧気に記憶している、泣きながら謝っていた悠叶の表情が忘れられなかったのだ。
何がなんだか分からないけれど、迅鵺は悠叶が苦しんでいるように思えてならない。
「もう少し、ちゃんと考えたいんです。どうしても悠叶さんが、何か大事なことを隠してるんじゃないかって思うんです。今すぐ会いに行く訳じゃない。もし会いに行くなら、その時は響弥さんにもちゃんと話しますから!だから悠叶さんの事は、俺に任せ───」
─────ドンッ!!
迅鵺が話している途中、響弥はテーブルを思いっきり叩き無理やり中断させる。
これまで見た事もない響弥の怒りに満ちた表情に、迅鵺は目が離せなくなり言葉も出なくなる。
響弥は、何も言わず迅鵺が座るソファーまで来ると有無を言わさずに迅鵺を押し倒した。
「────だったら、俺を黙らせてからにするんだな。お前だって何されるか分からねえってのに、好きにするんだ。それなら俺も好きにする。どうやらお前には危機感ってもんが欠けてるらしいからな。」
そう言って迅鵺の両腕を迅鵺の頭上で一つに束ねて空いた方の手で迅鵺の顔を押さえ付けると無理やり迅鵺の唇を奪った。
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