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番外編
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「なあ悠叶、俺、親に話してくる。」
ある日の休日、迅鵺と悠叶で協力して買った新居のベッドで、目覚めて少し経った頃、迅鵺は悠叶の隣でそんなことを口にした。
「────え?」
急に言われたものだから、悠叶は驚いている様子だ。
「伝える決心ついた。まあ、正直どんな反応されるか分かんないから、まずは俺だけ行って来るけど。」
「───本当に大丈夫?」
「なんで悠叶の方がそんな不安そうなんだよ。」
そう言って迅鵺は、悠叶の頭を撫でた。
「心配すんなって。すぐには受け入れて貰えないかもしんねぇけど───、俺は悠叶と一緒に居たいからな・・」
悠叶を呼び捨ててタメ語で話しているくらい砕けた仲になっているようだが、それでも照れくさそうに頬を赤らめている姿は可愛らしい。
悠叶はと言うと
「────迅鵺さん、嬉しい・・でも、無理はしないでください。何か困ったことあったらちゃんと協力するし支えたいから。」
相変わらず、迅鵺をさん呼びだが以前よりは砕けた口調だ。
迅鵺からの絶賛調教中。
「ありがとう。ちゃんと甘えるよ。でも、また敬語!」
「ご、ごめん・・つい癖で・・」
「まあ、いいけどよ。」
迅鵺はそう言い捨てると、ベッドの上で座っている悠叶の上に向かい合うように乗っかった。
「なあ、しようぜ?」
「───っ?!」
悠叶の返答も待たずに悠叶の唇を塞いだが、あっという間に悠叶に押し倒されてしまう。
「今日は休みなんだし、手加減しないよ?」
さっきまでの表情とは一変した、雄雄しい悠叶の表情に胸を高鳴らせる迅鵺。
何度も何度も肌を重ねてきて、迅鵺の限界や手加減のし方も覚えてきた。
最初の頃は、悠叶にも生傷が絶えなかったが、最近では迅鵺の反撃を喰らわなくても上手く出来るようになり、迅鵺は以前にも増して悠叶に翻弄されてしまうようになった。
要するにラブラブだということだ。
迅鵺のカミングアウトには、多少の困難はあるかもしれないが、この二人なら大丈夫だろう。
悠叶のことを心から愛し対等で居られるのは迅鵺だけ。
そして、歌舞伎町の人気ホストである迅鵺の心を奪ったのも悠叶だけ。
『すきっ──・・』
『迅鵺っ──・・愛してる。』
こうして、今日も二人だけの激しい世界へと没頭していった。
レンズ越しの愛に犯されて…番外編 End
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