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「坂木くん?」
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『なんかあったらって、なんやねんなんもないちゅうの。』
細道を使うと俺の家はすぐそこにある。でも、そこの道はほんまに人がおらへん。しかも、電灯もほとんどないから夜通ったら気味が悪い。真っ暗すぎる。
秀太のせいで帰りが遅くなってしまった。もうすぐ、6時…もう暗い…。あ!!!! 今日、俺の好きなテレビがやるんや!!! 始まってまう!!! もうこの際や…細道で帰ろ!!
『でも、とりあえず登録しとこ。ま、連絡することなんかないやろうけどな。ってか、なんで急に教えたんやろうな。変な奴』
(よし…走るぞー!!)
でも…
「坂木くん?」
(今、声がした? でも、後ろには誰もおらへんし…。気味悪いな…あ、やば! もう5分過ぎてる! 帰らな!! )
と思ったやさき。
「坂木くん」
そう声が聞こえて、腕を掴まれた。
この声はさっき聞こえた声に似てる…
「坂木くん…僕…」
誰やこいつ。小柄やとはいえ、俺よりでかい。しかも、筋肉結構ありそう…? 握力強いし…
なんか、こいつやばそう…
(逃げな、なんかされる)
オレは、手を振りほどいて逃げた。全力疾走で!
せやけど、捕まった。俺って結構足早い方やと思ってたのに…なんでなん?
「坂木くん、なんで逃げるの? 俺、こんなに坂木くんの事好きなのに」
さっき、自分の事僕って言ってたのに…今、俺って言った?
『は? 俺? なんで?』
「坂木くん、すごい小さいし。すごいかわいい…。俺、君の事食べたい。君のこと、ぐちゃぐちゃにして。壊したい…」
え、何この人。めっちゃ怖いねんけど。
ここら辺、ほんま人おらんしコンビニすらない。でも、どっか人目あるとこ行かなほんまやばい気がする。誰かに連絡しな。
携帯開いてすぐにあった名前が『秀太』。電話して会話聞かせたらわかってくれるかな。なんとなく、この道を言ったらわかってくれるかな…
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