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First Lost Child
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次の日の朝、早々に荷物をまとめてホテルをチェックアウトした俺は、10時を過ぎるにはまだ早い時間に学園についてしまった。
事務のところであらかじめ受け取っていた学生証を提示して、部屋番号を聞く。
「どうしたんだい?手が…、」
事務のおじさんが昨夜、レイプ犯を殴ったせいで少し怪我をしている右手を掴む。
(なんだこいつ…きもちわりぃな。)
「なんでもないですよ、あの…失礼します。」
撫でるように掴む手を払い除けて、先を急いだ。
「…………すいません。」
うなだれているのは俺。
「気にしないで。はい、これ地図ね。」
苦笑しながら地図を渡してくるのが事務の人。
迷って戻ったんです。だって広すぎんだよこの学園!
気持ち悪い事務のおじさんがくれた地図を確認しながら進み、やっとのことで目的地にたどりついた。
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