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《晴》
「ほんとすみませんね。
こらっ!!お詫びしないかっ!!」
「…ふぇ……」
2階の奥の方で声がする。
「……あーもういい。
気が削がれた。
また来る。」
「そんな事言わずに。」
「いや、子猫見習いだし、それに第一好みじゃない。
ママさんが、マロン出払っていて是非に、と勧めるからやったけど!」
「すみませんねぇ。
お詫びとして、次回はサービスしますから。
また来て下さいね?」
店主がペコペコ謝ってる。
「…ま、子猫マロンいる時に、また来る。」
客が奥の部屋から出て来て、すれ違う。
怒鳴ったなんて信じられない、初老のいかにも人が良さそうといった温和そうな男性。
ドアの外、そうっと部屋の中を伺う。
「全く!
馴染みの客で中でも大人しそうな人を回したのに!
満足にフェラも出来ないのっ?!」
「………」
「あーーっ!!もうわかった!
今日は飯抜き!」
「……ぅあ…!」
?
聞こえない。
もっと身を乗り出したら、店主に見つかってしまった!
「何なの、下へ行ってて!」
「いや、怒鳴り声が聞こえたから……」
「よくある事よ。
このろくでなしには!」
バチン、と叩く音がした。
「…!」
どうせ見つかってしまったなら、覗き込んでもいいだろ。
ヒョイと覗き込んだら、心臓が止まるかと思った。
______あの子がいた。
ミルクティーグレージュの髪
泣きべそ顔で、裸で。
え、どういう事?
若い系はいないんじゃないの?!
「ママ、その子は?」
「ああ、なんて言うか、子猫見習い?」
その子に向かって、
「ほらっ!物欲しそうな顔してたって今日は飯抜き!
さっさと部屋に帰ってな、グズ!」
飯抜きと言われると、その子の顔が歪んでポロポロ涙を溢した。
「さぁ!行きな!」
店主はその子を別の部屋に追い出した。
「全く……!」
店主が用心棒に耳打ちをしてその子と同じ部屋に入
る。
その後、店主が笑顔になって俺に向かう。
「すみませんね、お騒がせして。
お客さんも下に。」
一階に戻るよう促される。
いやいや!
これ、ヤバいんじゃないか?!
あの子は?どうなる?
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