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二章 6
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ミハイルの指がニコライの中で蠢く。開口部を押し広げるように、容赦ない動き。
「さっき俺のが入ってたからね、流石にすぐ慣れる」
昼間、悪魔の陰茎が自分の中に入っていた——その事実にゾッとするニコライ。今、指で弄られているそこは、もう痛みは感じていない。厭な異物感だけだ。
乱暴に指が引き抜かれ、銃口がそこに押し当てられた。
「嫌だっ……」
縛られた両手両足を動かそうともがくニコライの太腿をミハイルは掴み、無理矢理銃口を孔に押し込んだ。
「あああっ!!」
冷たく硬い金属が体内に挿入される。それは陰茎よりもやや細いが、フロントサイトの突起が押し込まれるときはやや痛みを感じる。さらにエジェクター・ロッドの部分まで入り込み、開口部は押し広げられる。あまり丁寧に慣らしていないこともあり、裂けるのではないかと思うほどの痛みだった。
「痛、ああぁ……」
「君の大好きなのが中に入ってるよ?」
ミハイルの指が溢れ出したニコライの涙を拭う。彼の笑顔がニコライの潤んだ瞳の中で揺れた。
銃口が肉壁をグリグリと刺激する。銃の凹凸は容赦無く痛みを与える。快感は無い、ただニコライを苦しめるだけの刺激。呻く彼をミハイルは嬉しそうに見つめる。
「君がいつも悪魔を殺してる銃はどう? 痛いかな?」
「ぐ、うぅ……。あなたなんて、死んでしまえばいい」
「君がコレで殺すの失敗しちゃったんじゃない」
銃をギリギリまで抜き、一気に奥まで突っ込むミハイル。彼を睨みつけていたニコライの美女桜の双眸が揺らいだ。
「うぐっ!」
「その顔最高。ねぇ、気持ちよくしてほしい? それともこのまま痛い方がいい?」
「……ファンタジアを抜いて、ください」
ニコライが言った直後、銃口が前立腺を強く突いた。唐突な快感が腰を貫く。
「んああっ」
「気持ちいいでしょ? この方がいいかな?」
「嫌ですっ……」
愛銃で快感を感じてしまうなんて嫌だ。それなら痛い方がまだ受け入れられるし、強い快感より痛みの方がよほど慣れた感覚だ。
しかし、悪魔は再び彼の前立腺を銃で突く。
「あっ」
「嫌って言われるとやりたくなっちゃうよね」
「くっ……死ねっ!」
子供のようなことを言う悪魔を、ニコライは涙目で睨みつける。しかし前立腺を刺激されながら手で性器を擦られると気持ちよさに睨みつける力も弱くなる。
全く反応していなかったニコライの性器は徐々に硬くなり、その事実に彼は悲しくなった。肛門に銃を挿れられて勃起するなんて考えられない。
「う……もう、止めてください」
「嫌。俺よりまだ銃の方がいいんじないの?」
「んっ、あ、どっちも……嫌ですっ」
「そう?」
「あああっ!」
突然、銃が前立腺の更に奥を突いた。強い射精感を与えられ、ニコライは体を仰け反らせて喘いだ。
「何、や、そこ……んあっ!」
「当たった? ここ、何だかわかる?」
今まで体験したこともない強い快感に喘ぐニコライを楽しげに見るミハイル。その手に握られた彼の性器は完全に勃起している。
「嫌です、お願い……ああ! やめてくださいっ」
「凄く気持ち良いでしょ? 精嚢だよ、ここ」
ミハイルは銃の先で直腸越しに精嚢を刺激しているのだ。硬い金属での刺激は陰茎でのそれよりも的確で強いだろう。
自尊心が高く崇高な男が銃を挿れられて快感に喘ぐ様は、ミハイルを興奮させた。さっきまで自分を睨みつけていた両目は快感に濡れている。無意識だろうが、浅ましくも腰をベッドから僅かに浮かせている。この男を更に傷つけ、自尊心を瓦解させたくて仕方ない。
ミハイルはニコライの精嚢を刺激するのを止めた。
少し息が上がったニコライは、漸く止んだ快感に安心しつつも、もっと刺激して欲しくなる。体が刺激を求めている。それがどれほど淫らで異常なことか分かっていつつも、物欲しげにミハイルの目を見てしまう。
そんな彼にミハイルは微笑んだ。
「どうして欲しいの? コーリャ」
「…………っ」
悪魔にもっと奥を突いて射精させて欲しいなどと言えるほどニコライの自尊心は低くない。ただ、悪魔の笑顔を見つめた。
ミハイルが彼の性器を握る力を強めると、尿道球腺液が先端から溢れる。
「んっ」
「どうして欲しいか言ってくれたらその通りにするんだけれど、言えないならこのままにするよ」
「う……」
「言ってごらんよ。『イかせて』って。それだけでいいよ」
ニコライに簡単に言えはしない。分かっていて彼は言っているのだ。
無言で彼を見るだけのニコライに、彼は軽く溜息を吐く。しかし楽しげに、ニコライの手足のロープを解き始めた。
「な、に?」
「拘束されててもされてなくても同じでしょ」
ロープの解かれた手足には少し擦り傷が付いていた。ミハイルは拘束の解かれたニコライに言う。
「言えないなら自分でやりなよ」
「は……?」
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