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12:五十嵐新
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自分の席に着くとすぐ友達がやってきた。
「おはよう新!」
「おはよう!」
「進、渉おはよう!」
佐々木進(すすむ)と南野渉(わたる)だ。
進は新と同じバスケ部に所属し、少しお調子者なところがある。つまりチャラいのだ。自分の顔の良さを自負しており、自分の立ち位置をよく理解しているため、普通に女子にモテる。その明るい性格からか、広い交友関係も持つ。
渉は水泳部で、ガタイがいい。特に屋外での練習がある夏は(学校のプールが外にあるため)肌は真っ黒になる。
2人とも新と同じクラスの大切な友達だ。
「なあ、今日英単語のテストがあるって知ってたか?」
渉の何気ない質問に進が急に焦った。まあ、いつもの事だが。
「え、?まじ?!え、やばいなんもしてない。何時間目?!範囲は?!え、1時間目じゃん!!」
「キャラ崩壊してんな(笑)」
「進一旦落ち着いて(笑)」
「そういう新は、、いやこいつは心配いらんな、というか他人の心配してる場合じゃない!あと20分!」
「この前の授業で言ってたじゃん。ね、渉」
「ああ、ちゃんと言ってたな。」
「ちょ、2人は後でぶっ倒すとして勉強してくる」
「ふふっ、頑張って」
「頑張れ〜」
進が自分の席に着いたと同時に朝礼のチャイムが鳴り、先生が教室に入ってきた。
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