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えっちな義弟くんのカラダ共有♡年上二人に溺愛されて夜も眠れません
第一部・一ノ瀬兄弟
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残暑の日照りでアスファルトがまるでフライパンのように焼けていた。一ノ瀬凛が汗をぬぐって玄関のドアを開けると、外とは大違いの涼しいクーラーの風。誰かが家に帰ってきている。凛は慌てて靴を脱いで、手を洗うのもそこそこにリビングに飛び込んだ。
「お兄ちゃん!」
「お帰り、凛」
出張で他県に行っている義兄の航(わたる)が一か月ぶりに帰ってきていた。ソファに座ってテレビを見ながら洗濯物を畳んでいる。
最近美容室に行ったのだろうか、オレンジブラウンのカラーがかけられている。ミディアムの長さまで伸ばしたマッシュヘアに波打つようなウェーブがかかっていて、大人っぽい。普段はコンタクトなのに、家にいる時だけかけられる眼鏡。シンプルに見えて流行を取り入れたおしゃれな服装。端正な顔に浮かぶ、穏やかで優しい笑顔。
凛は鞄を放り出して航の横に座って、ぎゅっと抱きついた。
「お兄ちゃん……会いたかった」
「凛は甘えん坊だね。どう? 大学楽しい?」
「うんっ……でも、お兄ちゃんがいないの、寂しい……いつになったら戻れるの?」
「うーん、会社次第だから……その時はすぐに凛に電話するよ」
航は洗濯物をテーブルに置いて凛をしっかり抱きしめ、まっすぐで艶やかな黒髪を撫でた。年の離れた義弟は二十歳。大学では温和で落ち着いたイケメンとして女子に人気があるらしいが、家では途端に甘えん坊になる。
くっきり二重のたれ目、長いまつ毛、どことなく色気のある口元のほくろ、陶器のような肌、ほどよく筋肉のついたスタイルの良い身体……確かにそれも頷ける。凛はまるで猫のようにすりすりと航の胸に頭をこすりつける。
航と凛は珍しいくらい仲が良いと周囲は口を揃えて言う。実際、ケンカなどほとんどしたことはない。一ノ瀬の家の男の子たちは仲良し兄弟。好きなおかずやおやつは分け合いっこ、お風呂も二人で入って、夜寝るときの布団までずっと一緒。それが周囲から見た一ノ瀬兄弟。しかし、実際は。
「んぅ…………」
ベッドの上で凛は航に抱きついて、ちゅっちゅとキスをしていた。唇を舐め、舌を口の外に引っ張って持ってきて絡めて、また戻して口の中を丹念に舐める。頬を真っ赤に染めて、航の首に手を回し、腰に性器を一生懸命こすりつける。
……航と凛は、義理とはいえ兄と弟という間柄で肉体関係を持っていた。高校卒業と同時に、どちらからともなく始まった。気が付いたら指を重ね、肌をまさぐり、粘膜をこすりあわせていた。一ノ瀬兄弟は恋人同士。誰にも秘密の、愛し合う二人。
唇を名残惜しそうに離して服を脱ぎ、凛は下着だけの姿になる。この日のために新しい物を用意した。黒のTバックで……しかし前の布が袋状の薄いメッシュ素材で出来ていて、性器がかなり透けて見える。凛の性器は布越しに痛いほど張り詰め、ぽたぽたと先走りの汁で布地をぐっしょりと濡らしていた。
「あっ、あっ、おにいちゃん……」
「凛、すごいね……こんな下着持ってたんだ。洗濯物の中にはなかったけどな」
「お兄ちゃんのために買った……いつ帰ってきてもいいように、下着もお尻も毎日準備してた……」
凛は恥ずかしそうにそう言って、航の胸に頬を当てる。Tバックのゴム部分が食い込んで、ひくひくと震えているお尻の穴を隠していた。航はゴム紐を引っ張って、ローションを塗った人差し指を中に入れた。ぐちゅ、ぐちゅと濡れた音がして、凛の身体がびくびくと震える。航は凛の身体を抱きかかえて仰向けに寝転ぶ。抱っこされた凛はお尻をいじられながら、航にのしかかるような体勢になる。
「あっ、あっ……んっ、んんん……」
「凛はエッチな子だね。どうやって準備してたの?」
「あんっ、あん、あっ、あっ……お兄ちゃんに抱かれたくて、ずっといじってた……っ! ローションと指でぐちゅぐちゅにして、いつでもハメれるようにしてたぁ!」
航の身体の上でびくびくと震えながら、お尻の中に指をいれられて締めつけながら……凛はただただ航にしがみついていた。ぎゅっと航のパジャマを握りしめて、あんあんと啼く事しかできない。Tバックのフロントからは性器がはみ出て、お腹の方まで先走りの汁でしっとりしている。その汁が航のお腹やパジャマも濡らす。
「僕が帰ってきたらすぐできるようにしてたんだ?」
「うんっ、はぁっ、は、はぁっ、はぁ……お兄ちゃんとしたい……エッチなこと、いっぱいしよ……」
こりこりと航の指が前立腺を直腸越しに刺激する。その絶妙な力加減がたまらなくて、凛ははしたない声をあげてしまう。きゅううううとナカをしめつけて、身体を震わせて、とろんととろける瞳で航を見つめる。ちゅ、と唇が触れた。柔らかくて温かくて……恋人同士の幸せなキス。舌を絡ませて、口の中を舐めあって、荒い息遣いで唇を貪る。凛はもう限界だった。大好きなお兄ちゃんの性器を入れてほしくて、かき回してほしくて……うつ伏せになって、Tバックの紐を引っ張る。伸びるゴム紐、ピンク色に蠢く穴、メッシュになった布からはみ出ている性器、とろりとシーツと性器の間で糸を引く先走りの汁……凛は四つん這いになって、ふりふりとお尻を振って、航を誘う。
「おにいちゃん……いれて」
ぬちゅ、と航の性器がこすりつけられる。両手で腰をがっしりと持って、一気に性器が挿入された。凛のナカは悦びで震え、ぎゅっぎゅと航の性器を締めつける。
「あっ、あっああ……んぅ、おにいちゃんっ、すき、すき……!」
「りんっ……りん……!」
ぱんっぱんっと腰と尻の肉が当たる音がする。凛はベッドのシーツを握りしめて、枕に顔を埋めながら腰を振る事しかできない。よだれと一緒に喘ぎ声がこぼれる。ぐちゅぐちゅにナカをかきまわし、前立腺をこすり、奥の方まで突く。
「あああっ、イク! イクぅ……イッちゃうよぉ……!」
「一緒にいこう、りん……好きだ。りん、好きっ……」
ビリビリと下腹部に電流が走ったような感覚がして、ぎゅううと凛のナカがひと際締まる。どく、と凛の性器が震え、ぴゅっぴゅと大量の精液が断続的にあふれ出てくる。それと同時に凛の体内に温かい液体が出された感覚。
「あっ、あ、あ、あ、出てる……おにいちゃんのせーえき……あっ、あっ、あっ」
「いっぱい出したよ……ここ、お兄ちゃん専用だもんね……」
「うんっ、おにいちゃんだけぇ……おにいちゃん、だいすき……!」
お尻の割れ目に食い込むTバックのゴム。その隙間から漏れてくる大量の精液。どろどろしたそれが垂れて、シーツに染みを作る。何度しても気持ちが良くて、目の前がくらくらして、心が満たされる行為。凛は航にキスをねだり、ぎゅ、と抱きついた。お兄ちゃんが、好き。
―――そんな、幸せな性行為。好き同士の二人が、愛を確かめ合うためにする事の一部始終が……動画になって兄の友人のスマホから流された。
『あっ、あっああ……んぅ、おにいちゃんっ、すき、すき……!』
『りんっ……りん……!』
『ぱんっぱんっ、ぐちゅ、ぐちゅ……じゅぷ、ちゅく、ちゅく……』
「昨日、航とビデオ通話してたんだけど、あいつ切り損ねてたみたいで全部映ってた。お前ら兄弟でスゲー事やってるんだな……」
その日、凛は兄の友人にカラオケ店に呼び出された。彼は凛が小さな頃から家に遊びに来ている兄の親友。凛とも面識があって連絡先も交換している。大事な話がしたい、と言われて見せられたものがこれだった。
まだスイッチを入れたばかりで、空調が効いていない蒸し暑い室内。凛は背筋に氷水をかけられたように、がたがたと震えていた。
兄の友人の名は綾瀬。そのなよやかな苗字とは裏腹に、爽やかなスポーツマンである。トップを長く取り襟足にかけて短くなる、暗めの茶髪のショートレイヤーが特徴的で、がっしりとした大柄の男性だ。兄の次に頼れる……もう一人のお兄ちゃんのような優しい人……その人が複雑そうな顔をしてスマホを見せてくる。凛は信じられなかった。
「け、消して! 動画、消してください!」
「……俺も同じことがしたい」
「そ、そんな……! 嫌です……俺、お兄ちゃんとしかしたくない……」
「じゃあみんなに送ろうかな……」
「くっ……」
凛は唇を噛んだ。綾瀬さんがこんな人だったなんて……おそるおそる動画を見る。スマホの中の凛は航に後ろから抱かれて発情期の雌犬のように腰を振っていた。うつ伏せなので凛の顔はよく映っていない、しかし航の方はしっかり映っていて……このままでは大変な事になるのは凛よりも航だ。兄を守りたい一心で、凛は卑怯な取引に応じる。
「…………分かりました。その代わり、絶対に動画は消してください。俺はどうなってもいいけど……お兄ちゃんだけは……」
「分かった」
綾瀬は言葉少なに言って、凛の腕を強く引っ張って個室のドアを開けた。どこに連れていかれるのか分からない……これからどうなるのかも分からない。外はこんなにも暑いのに、凛は背中に冷たい針でも刺されたように身震いをする。
お兄ちゃん、助けて……凛はぼうっとした頭で、今までの航との事を思い出していた。
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