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えっちな義弟くんのカラダ共有♡年上二人に溺愛されて夜も眠れません
三章 湯けむり温泉、ぬるぬるおふろ
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高速道路のパーキングエリア。綾瀬の運転する車から降りた凛は、大きく伸びをした。秋の冷たい風を頬に受けながら、車から降りた航と綾瀬をエリア内の売店に誘う。
「お兄ちゃん、綾瀬さん、すごいよ! ここ、おいしそうな食べ物がいっぱい売ってる!」
「へぇ、小籠包に焼き鳥、おいしそうだね……何か買って食べようか?」
「ん。俺はやっぱり……この、うなぎパン……!」
「綾瀬さんはどこからそんなやつを見つけてくるの!? でも美味しいのかなぁ……ちょっと気になるからそれと、タコ焼き食べたい!」
人でにぎわう売店で、各々食べたい物を購入した。飲み物も持って、三人で外のテーブル付きベンチに座る。風は冷たいが、日差しは強く暖かい。気温も高く、絶好の行楽日和。もうすっかり紅葉し、赤や黄色に染まる、山並み。
凛はたこ焼きを食べながら、改めて航と綾瀬を見た。まぶしいぐらいにイケメンだった。二人ともタイプは正反対。優しげで柔らかな雰囲気をもつスマートで都会的な航と、精悍でりりしいただずまいで爽やかなスポーツマン然としている綾瀬。通りがかる女性が、はっとしたような顔をしては二人に見惚れる様子が見える。
「凛ちゃん。あーんして、ちくわとたくあんのパンだよ」
「凛、そのストロー捨てるならちょうだい。ふふ……今日五本目だね」
芸能人にも劣らないほど綺麗な二人の中身は、わりとろくでもない。しかし凛はもう慣れっこなので普通に流す。
「はい、お兄ちゃんストローだよ。綾瀬さん、じゃあ俺からはメロンパン半分あげるね」
きっかけは、航がくじ引きで温泉旅行を当てたことだ。せっかくなので三人で行こう……そういうことになり、休みを取って綾瀬の運転のもと、山奥の温泉旅館に泊まりに行くことになった。
凛はずっとにこにことして、楽しそうだった。そんな姿を見ていると、航も綾瀬も心が浮き立つ。観光地を巡り、写真を撮り、おみやげを買って三人で遊んで……十五時に旅館に着いた。
そこは山の奥深くにある、立派な旅館だった。隠れ宿という言葉がふさわしい。大正の面影を残しながらも、現代風の建築でリノベーションされた……木造2階建の純和風旅館。
改装されたばかりの部屋はとても綺麗で、洗面所やトイレお風呂には最新の設備が整えられている。凛は荷物を置いて部屋を物色しては、感嘆の声をあげた。
「す、すごぉい! ねえ、メッチャ豪華だよー! SNSに上げる!」
ぱしゃぱしゃと写真を撮り、カーテンを開けて外を見てはしゃぎ……とても可愛らしかった。
「えーと、十九時から夕飯だね。椿の間に準備してあるんだって」
「あと四時間あるから、お風呂入りたい! ここの温泉すごいらしいね……!」
嬉しそうに微笑む凛を見て、綾瀬が何かろくでもないことを思いついた顔をしていた。航もそれを察知して呆れながらも……楽しそうなので提案されたら乗る事にした。
「待ってる間に温泉に入りに行こうか……」
凛は洗顔やタオルなどの準備をして、うなずいた。この後、大変な事になってしまうような気はしていたが……でも、それも踏まえて楽しみだった。
異常な関係の三人の、楽しい温泉旅行が今始まろうとしていた。
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