アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
樹
-
「悠!って……寝てんのかよ。ほら、起きろ。」
「んっ……」
なんか、声が聞こえる。
ずっと聞きたかった声……ついさっきまで聞いてたはずなのに恋しくなってしまう声。
「屋上行くんだろ?ほら……って起きねぇな。ったく。」
持ち上げられている?でも、この腕心地よい。
夢だとしたらいい夢だなぁ。
「よいしょっと。んで、起きろ!!!」
誰だよ。いい夢見てるのに……!!!
「うぇ!?へっ!?樹!?!?!?」
「っち……ああ。屋上で待ってたらいつまでたっても来ねぇから、クラスまで行ってここに運んできたの。」
まじかー。
「ごめん。迷惑かけて。」
「別に迷惑じゃねぇよ。」
僕本当に樹に迷惑かけすぎじゃない??
何から何まで……
「ほら、コロッケパン好きだろ?」
樹は僕の前にコロッケパンを差し出しながらそういう。
「え?いいの?」
「ああ。でも、半分……な?」
「うん……//」
半分こ……久しぶりだな。
「懐かしいな。拓也とした以来。」
「……そっか。」
「ほら、うめぇだろ?」
「うん!!ありがと!」
「……まぁ、俺も食いたかったしな……!」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
49 / 92