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樹
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「なに、、可愛い……!」
そう言ってその男の子は僕に抱きついた……。
「え……ちよ……わっ」
「おい!やめろ!」
それを見た樹が慌ててはぎ取る。
「あれ、兄貴の彼氏?」
「……っ違う……」
……違うって言われただけで傷つくなぁ。当たり前なのに。付き合ってないし……
「ふーん、あっ!申し遅れました!俺は、篠山 純。兄貴とお父さんは一緒なんだ。だから、お父さんの再婚相手にできた子供が俺。」
「あっ、僕は、桐島 悠。」
「おっ、よろしく!俺は今高1だ!悠は?」
「純くんの兄貴と一緒だよ!」
「あー、やだなぁ。純でいいよ。堅苦しい。」
「了解。わかった!」
「おい……悠と話すな……」
「話すな?なんで!?近づくなじゃなく?」
「ああ。お前は危険だ。」
「兄貴だって!オメガ専用デリヘルで働いてたくせに!」
「……もう、やめただろ?てか、おっきい声で言うな。」
「もしかして悠のためにやめたとか?」
ズキンっ胸が痛む。僕のせいで樹は……
「ごめん。今日は帰るね。」
「だめだ。もう遅い。泊まれ。」
「……帰らせて……」
「だめ。疲れてるなら部屋入って休んでてもいいから。」
「……そうする。」
そう言って僕は樹の部屋に篭もる。
はぁ……僕のせいで……
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