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人生であれほどの衝撃といったらなくて…
初めてできた彼女と付き合って、義理の父親という人を紹介された。その人は、短い自分の人生の中には居ない人で、まるで異国の世界の人だった。出逢おうと思って日常になかなかいない。むしろ、嫌悪されることをわかって、自ら日陰に身を潜めるような人だ。
その時の衝撃が尾を引いて彼女と別れた。別れる時に、理由を彼女に説明したら『キューピットの矢はどうしてそんなところに刺さったんだ!』と言われたが、意味はあまりよくわからなかった。
「好きです」
「ありがと」
相手もニコニコ頷いていた。
その1年後
「好きです」
「うん、ありがと」
そうして、思いを伝えていって…
またその1年後
「好きです」
「うん、はいはい」
そうやって、募っていって…
またまたその1年後
「好きです」
「あぁん?」
その時は仕事中に話しかけたから、機嫌が頗る悪かった。
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