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4月8日〜4月14日
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4月8日
あの鋭い眼差し。たまんないよね。いつもの笑顔も素敵だけどいっそ睨みつけられたい、そんな衝動に駆られる僕だ。
ゴミ箱からタツミの使用済みティッシュゲット~♪ 周りにもたくさんティッシュあったから一瞬迷ったけど、僕が間違えるわけないわー。それどころかティッシュを回収するという発想にもっと早く辿り着くべきだった。ティッシュいいわ。タツミウイルスに感染したい。
好きな食べ物、ロールキャベツだって。どんだけ可愛いの! 全国のキャベツは、明日から全部タツミに消費されることが決まったな。諸君、タツミ様に食されるため栽培されたまえ。もうたーんとお食べ。全部あげる。僕の分もあげる。タツミはたぶん優しくて、僕の昼ご飯の心配すると思うんだけど、それは心配ご無用。ロールキャベツ頬張るタツミをおかずにしながらティッシュ食うから。
タツミがロールキャベツを食べる。前歯がしっとりしたキャベツの層を貫通して中の肉をも千切る。あ、キャベツ意外と分厚い、とか感じると思う。んで奥歯でキャベツの野菜的な繊維と、柔らかい肉をすり潰し、混ざり合っていって......くっそー、羨ましいぞローキャベの分際で。
4月9日
タツミはサッカー部だって。まあ部活はそうそう変わるもんじゃないよね。
ごめんタツミ。部活までは変えられないよ。僕水泳だけはガチだから。ほんとにごめん、一緒にいられなくて。
でも安心して。プールからグラウンドは近いから。一望できるから。丸見えだから。
タツミが新入生を整列させてた。サッカー部のこと教えてたみたい。いいなー俺もサッカー教わりたーい。
暗くなってくると、さすがの僕も誰が誰だか見分けつかなくなっちゃった。明日からはオペラグラス持参しよ。
いやー、にやけちゃうね。こっそり置いておいた差し入れ、喜んでくれたかな。
4月10日
駅前でタツミっぽい人を見かけたからついて行ったら、ほんとにタツミだったから尾行した。
予約してたのかな、美容室で髪切ってた。ねぇーー、あの髪欲しい。全部くれや。切った髪集めてウィッグ作って被るから。とりま次からあの美容室で切ろう。今は少しでもタツミ要素が欲しい気分。タツミが少しでも滞在した空間なら少なからずタツミの残滓があるはずだから。
でも僕って凄くない?
うちの学校の誰よりも早く、タツミが髪を切ったことを知ってることになる。速報です、2年B組の辰巳さんが、髪を切りました。タツミのプライベートまで干渉している僕にしかできないこと。タツミの休日、と題して24時間密着撮影して、その映像を密かに鑑賞したい。情熱大陸待ったなし。
帰りに服屋と本屋に寄ってたね。服屋のほうだと、服よりもショーウィンドウにあった鞄が気になってたみたい。結局買わなかったけど。買ってあげよっかタツミ。財布になろうか。ATMになろうか。お小遣い貯めねば。本屋では雑誌と漫画を見てたね。参考書とか問題集のコーナーにも寄ってたけど、チラ見して終わってたね。少し不真面目で可愛い。でも立ち読みしないなんて偉いよタツミ。僕が本屋寄ったら、古本のコーナーで半日は過ごせる。
あとは真っ直ぐ帰宅してお利口だねタツミ。間違って僕もタツミ家にただいまするところだったわ。あぶねー。
普段学校にいる姿しか見ないから、一人で街を歩いてるのを見るとはんぱなく新鮮だった。私服マジック様様。
あ、でも一人で歩いてたわけではないか。
僕もすぐ後ろにいたから。もはやデートと呼んでも差し支えないのでは←おい
4月11日
僕の持論だけど、携帯の写真フォルダを眺めながら一人でにやけている奴は十中八九変態である。間違いない。
例に漏れず、僕も変態。昨日一日で写真たくさん増えた。しかも私服バージョン。タツミの供給過多で太って死ぬんじゃない? これだけ画像があれば、まあ飾るよね。普通の人なら撮った写真を被写体の人物に匿名で送りつける。俺、盗撮されてる......一体誰に......と絶望の淵に立たされるまでがお決まり。
でも僕は逆に、タツミに僕の写真を渡してみたい。手っ取り早く僕を理解してもらえる気がする。送りつけられた側にとってはきっと理解不能だろうね。突然知り合いが写っている写真が大量に送られてくるのを想像してみて、そのシュールさににやけちゃう。タツミは絶対困るだろうね。え、何これ、ってなると思う。それはね、あなたを慕っている人の写真ですよ。あーもー、好き。大好き。チューしたぁい。
4月12日
タツミの影響で理科全般の点数が伸びた。
実のところ、化学も生物も超がつくほどの苦手科目なんだけど、個人的感情で弱音なんて吐いていられないから。タツミに一目置かれたいから。
理科が好き!
理科大好き!!
って唱えていつも勉強してる。理科好き。
本当は文系クラスに行くはずだったけど、そしたらタツミと同じクラスになんてなれないから。理科好き。我ながら茨の道をよく進んだもんだよ理科好き。タツミはもっと好き。愛してる。
4月13日
タツミの好きなもの。
ローキャベは置いておくとして、甘いもの好きなんだとは思う。机の中覗いたらコンビニで売ってるようなでかいシュークリームが入っていたことがある。舌がおこちゃまで可愛い。今度から差し入れはローキャベじゃなくてシュークリームにしよっか。試してみる価値はある。
観察してて思うけど、ほんと掴み所がないよね。女子や男子とも分け隔てなく接してる。サッカー部員とはワールドカップの話で持ちきりだったし、どっかのクラスの男子とはアニメの話で盛り上がってたことがある。僕みたいな奇人変人からしてみたら至極真っ当。突出したところがないバランサー。何事もそつなくこなすオールラウンダー。
4月14日
上手く喋れたかな。それがほんと気がかり。そのことばっか考えてたからかな、さっき階段踏み外したんだけど(笑)
連れションなんて夢みたいだよ。しかも二人して職員トイレ使っちゃったし。僕ちゃんと手洗ったっけー。だめだ、もう覚えてない。会話の内容も忘れちゃいそうだから書いとこ。
なんか、そこに至るまでの経緯は忘れたけどタピオカの話になった。駅ナカの専門店が気になるんだと。可愛すぎかよ。甘いのほんと好きだよね。特に意味もなく机叩いちゃう。いやぁ、タピオカとして生まれ落ちて吸い込まれて噛み砕かれたい人生だった。喉からごっくんされてコラーゲンとして隅々まで染み渡りたいぃーーー。タピオカって原材料何なんだろうね。ナタデココ的な感じ?
部活行く間際にも話せたね。どうしちゃったんだろ今日。これもはや合鍵もらえるくらいの親密度だよね?
つか冷静に考えたらトイレっていうシチュエーションからしてヤバイよ。やばい。すぐ隣りでタツミが性器丸出しにしてるってことでしょ。今さら勃ちそう。
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