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想いは永遠に はやまき、もとなる
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※愛する人のための続きです
無事に愛の樹液を持ち帰った巻乃と鳴瀬。それぞれ、石化しているパートナーのところへ。
「…みんな。悪いけど、恥ずかしいから部屋を出てもらえないかな?」
「…大勢で見るものでも無いしな」
「そうだね。んじゃ、吾輩たちはやる事あるし、任せるよ」
「えー。これから、面白い事があると言うのに?」
「ジョーカー。余計なこと言わない」
藍良は首根っこを捕まれ、メキドたちと部屋を出た。静まり返る部屋。2人は小瓶を取り出す。
「願いを込める様にと言われた」
「分かった。じゃあやろうか」
中身を飲んでそれぞれ、願いを込めた。
(お願い‼︎ 元に戻って‼︎)
(頼む‼︎ 呪いを消してくれ‼︎)
強く願いを込める。すると、ヒビが入り、土の塊となって落ちていく。
「んお⁉︎ マキ⁉︎ どわぁ⁉︎」
「鳴瀬?」
急に石化が解けたため、思わず転けてしまった。
「いってぇ。マキ、大丈夫か?」
「…よ、よかった。颯‼︎ 呪いが解けたんだ‼︎」
「あ。本当だわ。気が付いたら身体、動かせる」
「基‼︎」
「…随分と長い時間、石化してたみたいだね。鳴瀬、助けてくれてありがとう」
「何も無くてよかった」
「しっかし。どうやって、呪いを解いたんだ?」
「いろんな方法で試したけど、全然ダメで。だから、愛の樹液を採りに行ったんだ」
「…愛の樹液?」
「それがあれば、呪いは解除されると言われてな。俺たちで行った」
「…てことは、番人がいたよな?」
「そうだよ。颯。よく知ってるね?」
「昔、お袋から話を聞いた事があってな。…確かその番人って、とんでもないスケベって聞いたことあるんだが… お前ら、変な事言われなかったか?」
「「…え、えっと」」
「言われたんだな」
颯は読心術があるため、考えてる事など、お見通しなのだ。
「ご、ごめんなさい‼︎ 本当は嫌だったけど、拒否すれば樹液をくれないと思ったから‼︎」
「…俺も同じ理由だ。もしかしたら、他に方法はあったかもしれないが、一刻も早く助けたかったから。だから、自分たちの身体を売った。…謝って済む問題じゃないが、すまなかった」
2人の理由を聞いて、颯と基は顔を見合わせた。
「…なるほど。よく分かった。だったら、怒る訳にはいかねぇな」
「確かに、2人が身体を張ってくれたお陰で、助かったんだからね」
申し訳なくしている巻乃と鳴瀬の頭を撫でる颯と基。そしてキスもする。
「「んうぅっ♡」」
「けどよぉ、スケベ野郎にマキの身体を犯されたのが、納得いかねぇな」
「僕も同じだよ。鳴瀬は僕だけのものだからね。他人に汚されたのは、ショックだよ」
「…ご、ごめんなさい」
「…すまない」
「だから、うんと可愛がってやるから覚悟しろよ?」
「鳴瀬もね?」
「「…わ、分かった」」
無事に石化が解けた颯と基にホッとした巻乃と鳴瀬だった。
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