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後編(R回)
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「ねえ、これ、恥ずかしいんだけど」
Kとふたりでチョコレートの匂いがする乳白色の湯船に浸かる。背後から抱きしめられ、時折振り向かされ、濃密なキスをする間、ペニスを触ったりするけれど、それ以外は何もしてこない。
「だって、今日のハニーはチョコでしょ。綺麗にラッピングしなきゃね」
服を全部脱がされた後、Kは大悟にくれたチョコレートをラッピングしていたリボンを首にそっと巻いたのである。
「ふふ、美味しそうなチョコ。さあ、食べる準備しようっと」
そう言うと、Kは大悟をひょいと抱き上げ、湯船から出した。そのまま体を洗われ、綺麗になったと思ったら、Kは小さなボトルを取り出し、大悟の肩から体にかけた。
「えー、せっかく洗ったのに」
「これはね、ハニーを美味しくいただくためのシロップなんだよ」
小さなボトルの中身を全てかけられ、困惑する大悟。Kの両手が全身を這い回り、シロップが馴染んでくると、体がだんだん火照ってきた。
「K、なんか、熱い……」
チョコレートとメープルの香りが混ざり合い、頭もぼんやりしてきた。
「お水飲む?」
用意周到なKは、バスルームの中に、ペットボトルの水を用意してあった。彼はボトルのキャップを開けると、口移しで大悟に飲ませてくれた。飲んでも飲んでも、体は熱くなる一方だった。
「ふふ、じゃあ、少しずつ堪能しよっかな」
そう言うと、Kは胸の突起を舐め始めた。ぺちゃぺちゃと音を立てて、時折美味しそうに舐め回した。
「……ッ……ん、っ……!?」
Kの舌の動きに、体がビクビクと揺れる。頭はぼんやりして、でも気持ち良くて、あっという間にペニスは膨れ上がり、先走りを垂れ流す。
「美味しいよ、ハニー。いつも以上に美味しい」
鎖骨、肩、両腕、背中とKの舌が這い回る。ぺちゃぺちゃと音を立てながら、丁寧に舐め回す感触に、大悟はもうおかしくなっていた。
「K、触って……」
「ハニーはチョコでしょ、じっとしてて。シロップたっぷりかけて、じっくり食べるんだから」
立っているのも辛くなり、大悟はその場にぺたんとしゃがみ込んだが、それでもKはやめなかった。
「あっ、やだ、そこ、じゃ、ない、触って、ここ……ん、ああっ、ッ!?」
Kが触ってくれないので、我慢出来ず、大悟は両手で自らのペニスを擦り始めた。
「ふーん、俺に見せてくれてんだ、ひとりでするとこ」
左の耳元で囁いて、舌をねじ込む。またぺちゃぺちゃと音を立てて、舐め始めた。
「あっ、ん、ああっ、やら、それ、あ、ああっ、おかしく、なるぅ!?」
恥ずかしさはとっくに消えていた。快感が欲しくて、大悟は両手を使って自らのペニスを扱く。厭らしい水音とKの舌が這い回る感覚だけで、達しそうになったが……
「勝手にイっちゃだめ」
大悟の手を掴んで、Kは動きを止める。イク寸前で止められ、大悟はイヤイヤと首を横に振って、彼に抱きついた。
「やだ、イキたい、イカせて、K……っ!?」
自ら腰を振って、Kの腹にペニスを押しつけ、擦り始めた。
「食べ頃になったね。でも、ここじゃダメだから」
Kは大悟を抱き上げ、湯船に入った。両手を浴槽の縁に置き、尻を突き出すような体勢にする。後ろから入れるね、と右の耳元で囁くと、Kの指が大悟の蕾に侵入してきた。
「あっ、ん、あ、ほ、しい、もっ、と、あっ、アアッ、あ、ッ!?」
あっという間に三本の指を飲み込む。それでも足りないと、大悟は振り向き、潤んだ瞳でKに訴える。
「K、の、ほし、早く、いれ、て……!?」
「そうそう、もっと、欲しがって、俺のハニー……ッ!!」
指が抜かれ、すぐさま熱く滾ったKのペニスが蕾をこじ開ける。待ちわびた感覚に、それだけで白濁を吐き出した。
「まだ先っぽだよ、締めすぎ……ん、ッ……ハニー、もうちょい、緩めて」
Kは、大悟を振り向かせ、舌を絡め、音を立てて濃密なキスをしながら、白濁を吐き出したばかりの敏感なペニスをゆっくり扱き始める。
「……んっ、ん、んん、ッ!?」
奥へ、ゆっくりと奥へ。Kとひとつになっていく。
「すげえ、腰揺れてる。じゃあ、遠慮なく、いただきます……ッ!」
そう言うとKは激しく突き出した。いつもの優しいKとは違う。なのに、今はそれすら心地良い。
「あっ、ん、も、っと、奥、突いてぇ……あ、ああん、K、好き、あ、やぁ、また、イッちゃう……っ!?」
「厭らしいハニー、俺も、大好きだよ、あっ、たまんねえ!……あ、でる……ん、、ッ!!?」
バスルームに体が重なる音が響き、チョコレートとメープルの匂いが脳を溶かしていく。今までにない快楽に酔いしれながら、大悟もKも白濁を吐き出した。
***
「はあ!? 媚薬ぅ!?」
「うん、あのローション、バレンタイン特別仕様でさ。勿論、正規のアダルトショップで買ったから」
大悟の体にかけたメープルの匂いがする液体は、口に入っても問題のないローションだった。
「前に変な薬飲まされたことがあったから、そういうの嫌だったのに!?」
「大丈夫、軽ーいやつだし、全部使っちゃったから」
夜になって、Kが買ってきたチョコレートファウンテンを試すことにした。藤原がくれた板チョコと牛乳、生クリームでチョコソースを作り、バナナやイチゴといったフルーツやお菓子をくぐらせて食べる。これが意外と楽しく、美味しかった。
「なんだかんだで楽しいバレンタインだったね、ハニー」
「まあ、確かに……これ、美味しいし」
Kとのセックスはいつも以上に感じたし、チョコレートフォンデュも美味しい。愛する人とバレンタインを堪能して、大悟は幸せだった。
「一日違いだけど、いいプレゼントになったわ」
「え? プレゼント?」
大悟は一口サイズに切ったバナナに、チョコレートをくぐらせながら聞いた。
「実はさ、俺、明日誕生日なんだ」
「え──っ!!?」
イベントに興味のない大悟は、なんとKの誕生日がいつかということも知らずにいた。
おしまい
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