アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
30
-
昼食はいつも食べている鶏肉のソテーとサラダ、そしてシェフの手作りだというロールパンだった。シャーロットは「食べられますか?」と気を遣ってくれ、七生はそれにこくこくと頷く。
「良い匂いですね。ありがとう」
「ご無理はなさらないでくださいね。食べ辛ければ、消化に良い物を作っていただきますけど……」
「ううん、これが良いです!」
七生がパンをもぐもぐ頬張っていると、シャーロットは他に数人いた使用人を部屋から出した。
そそくさと七生に近寄ってくると「七生様」と語気強めに名前を呼んできた。
七生はぎくりとしてシャーロットを見ると、彼女はにやにやと口元を緩めて笑っている。
「城島様とまぐわったのですか?」
「ぶっ、まぐわ!? 何!?」
予想していなかった言葉を聞いて、七生は出されていたコーヒーを吹いてしまった。やはり突っ込まれたか、と七生はたじたじだ。
「……この部屋の中と七生様から、城島様の匂いがしますもの。アルファの独占欲の塊ですわね」
「独占欲……なのかなぁ?」
首を傾げた七生に、シャーロットはふふっと得意げに笑った。
七生はといえば、彼女の語彙が日に日に増えていくことにとても驚いている。一体どこでそんな言葉を覚えてくるのか疑問だった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
67 / 178