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「……俺が城島さんのこと好きなのは、愛……かな?」
「それは、私には分かりかねますわ。恋かもしれませんし、愛かも知れません。それは、七生様がご自身で決めることですので」
「そ、そっか……」
悩む七生を見るなり、シャーロットは優しくその背中に触れた。
「七生様が城島様を好きと思う気持ちは、とても優しくて良いものだと、私は思いますわ」
微笑むシャーロットを見て、七生もまた優しく笑った。
———変わらぬ愛。
自分は、誰かを変わらず愛し続けることが出来るんだろうか。ただ、大事な人の幸せを想えるくらいの人間になれるんだろうか。
そんな愛を、自分は誰かに与えることが出来るのだろうか。
(かけられた思い出も、俺には薄いのに……)
七生はそんなことを頭に思い浮かべながら、午後の勉強に励んだ。
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