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いつまで寝ていたのかはわからない。
目を開けて目の前にあるのは灰色の壁。
「窓でもあったらいいのに。」
ポツリと出た言葉は誰にも聞かれずに消える。
むくりと起きあがりベッドから降りる。腰とケツの痛みは少し和らいでいた。
ガシャン
ガシャンガシャンガシャン
部屋に1つだけある扉のドアノブを回す。
「何で開かないんだよ…。」
ガシャンガシャンガシャンガシャン
「くそ!くそ…っ!」
いくらドアノブを回しても、いくら扉を叩いても開く気配は全くない。
「何してるんですか?」
ドアノブを回していると、いきなり扉が開いた。そこから聞こえてきたあいつの声。
「……っ!」
ドアノブに向けていた顔を声の主に向ける。2、3歩後ずさり、様子をうかがう。
低くなったその声を聞いて、こめかみに冷や汗が伝った。
「っ、がはっ!あ゙っ、やめっ」
いきなり押し倒されて身体の上に跨がれる。そして両手を拳にして何度も何度も殴られる。
顔は、笑っていなかった。
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