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「何故、扉を開けようとしたのですか?」
ぼやける視界の中で聞こえてくるやけに落ち着いた声。
「何故扉を…。」
その声はどんどん怒りの籠もった声に変わっていく。
「外に出たいのですか?誰かに会いたいのですか?誰?誰ですか?答えてください!答えろ!」
叫ぶようにその言葉を発すると、ガッと両手で首を掴まれて絞められる。
「あ゙っ、はっ、く…っ」
「答えてください!誰なんですか!あの人ですか!あの、円理美弥という…!」
首を絞めてくる手を掴み必死に離そうとするが、そうすればするほど強く首を絞められる。
「み、や、は…かんけ、い、ないから…っ」
今美弥の名前を出すと酷いことをされるのは目に見えた。
本当は美弥にも会いたいが、その言葉は飲み込む。
「……そう、ですか。」
やっと落ち着きを取り戻したようで、少し手の力を緩められる。でも首を圧迫されていることに変わりはない。
「はっ、くるし、からっ、手、離せ、」
俺がそう言うと奴は少し考えてから
「貴男が僕のことを光一と呼んでくれたら離します。」
と言ってきた。
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