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「い゙っ!」
頬を殴られて目が覚める。
目の前には、俺に跨がる光一。顔は笑っているけど、目は笑っていなかった。
「おはようございます。皆さんと遊ぶのは楽しかったですか?」
どうやら此処は、俺が閉じこめられていた部屋みたいだ。
口をテープか何かで塞がれていて喋れない。腕も後ろに拘束されていて動かせない。
「…何で僕から逃げるんですか?」
バキッと音を立てながらまた頬を殴られる。
「貴男を愛しているのは僕なのに。僕はこんなにも貴男を愛しているのに。」
何度も何度も休みなく殴られて、視界が眩む。
「何で!何で貴男は僕を見てくれないんですか!!僕に何が足りないというのですか!!」
俺の胸ぐらを掴み、光一が叫ぶ。狭い部屋に声が響いた。
「もしかして、円理さんが関係してるのですか?貴男と円理さんがそういう関係だからですか?」
「ん゙ん!んっ!」
俺と美弥はそんな関係ではない。普通の友達で、俺の心配をしてくれる優しい親友、なだけだ。
否定するように声を出すが、光一はどんどん顔を歪めていく。
「…僕から、離れていく足は、要らない、ですよね?」
ボソッと小さく聞こえた声に、俺は目を見開いた。
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