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光一side
僕が暫く鋸を動かしていると、梶さんの反応が薄くなってきた。
あまりの激痛に感覚が無くなってきたのだろうか。
時々ビクビクと震えるだけで、あとは口を半開きにしてどこか宙をみている。
僕が話しかけても反応無し。
なんか、面白くない。
「梶さん。」
「……。」
僕は鋸を投げ捨てる。
鋸はカラン、と良い音を出しながら床に落ちた。
梶さんの右足の太股はパックリと割れていて、血が溢れるように出てくる。
足を切り落とすにはまだ半分以上も足が繋がっていて時間がかかりそうだ。
傷口を開くと肉が見えていて、とても痛々しかった。
「人の身体って意外と丈夫なんですね。」
独り言のように呟いて足を肩から降ろす。すると、傷口から血がプシュッと出てきて僕の顔に少しかかる。
思わずにやけてしまった顔を自分の手で抑えると、血の独特な臭いが鼻にツいた。
梶さんの顔を見ると、真っ白な顔で死んだように目を閉じている。
恐らく気絶してしまっているのだろう。
ゆっくりと冷たくなった梶さんの頬を撫でると、僕の指についていた血が梶さんの顔についた。
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