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俺はまた1日寝てしまっていたようだ。
「かーじさん。」
「……。」
俺は今光一に背を向けて壁の方に身体を向けている。
昨日光一とヤったのは覚えている。でも途中からの記憶があまりない。いや、覚えてないほうが良いんだけどさ。
それで俺が起きた瞬間光一が昨日の俺のことを目をキラキラと輝かせながら熱く語り出した。
セックスをしてるときの自分のことなんて聞きたくない。聞きたくもない。
俺はこいつのせいで下半身が鉛のように重いし、痛いし、醜態を晒してしまったわけで。
なんか、もう……
「…しに、たい。」
今日初めて出した声は掠れていて、自分でも聞き取りにくかった。
「梶さん。今日もセックスしますか?」
「……。」
「かーじさーん。」
「……。」
「僕は梶さんとなら毎日してもいいくらいなんですけど。」
ギシッとベッドのスプリングが鳴って、光一が壁を見ている俺の顔を覗きこんでくる。
髪を撫でられて、その手を自分の手の甲で退けて光一の顔を見る。
「ヤんねーよ、変態。」
精一杯の嫌みを含んで言ってやったがやっぱり自分の声は掠れていて、最後の「たい」が上手く言えなかった。
それよりも俺の目の前にいるこいつ。気持ち悪いくらいににやけてやがる。
「そうですか。」
髪を掻き分けられて額にキスをされる。
こいつキス好きなんだよな。気づいたらキスされてる気がするし。
「まあ、今日はゆっくり休んでください。」
部屋の扉の前で俺の方を見て言われる。
「…なあ。」
「なんですか?」
俺はこの後、この言葉を口に出したことに後悔した。
「俺…学校行きたいんだけど、」
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