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「…誘って、ない、けど。」
あの部屋に戻ってでもいいからはやく寝てしまいたいくらいなんだけどな。
整った顔を近づけて何を言い出すかと思ったら…。
「の割には顔赤くなってますけどね。」
「うっ…。」
顔を覆っていた手を掴まれて、ベッドに抑えられる。
顔を覗かれたと思ったらそんなことを言われてしまった。
「僕は好きですよ。初々しいの。僕に交際を申し込んでくる人達なんて厚化粧をしたビッチ共ばっかりですし。まあ梶さんならビッチでも全然構わないくらいなんですけど。」
少し早口で光一の口から出てきた言葉を聞いて俺は目を点にする。
こいつ自分に告白してくる女の子達のことそんな風に思ってたんだな…。
ていうかこいつに告白出来るとか凄いな。あ、でもこいつ学校だと人当たりのいい生徒会長なんだっけ。
家に帰るとこんなに変態丸出しのクソ野郎なのに。ロールキャベツ系男子ってやつ?
「…そ、そんなのどうでもいいから。手、手離せ。」
「嫌です。離したら梶さん逃げるじゃないですか。」
だって逃げたいもん!
うわ…「もん」とかキモ。今の無し。
光一の手を退かす為に自分の腕に力を入れて前に押し返そうとする。必死になって腕を動かしていると、光一が俺の首に見惚れるように見ていて
「梶さんは『赤』が似合いますね。」
と言ってきた。
「…は?何言って……い゙っ!」
突然ガブリ、と肩を噛まれる。歯を立てているようで、ズキズキと痛みが走った。
「あ゙っ!ゔあっ、ひっ!」
肩を動かすと、余計に歯が刺さって痛い。手加減をして噛んでるようには見えなくて、肉を噛み千切られるのではないかと思ってしまう。
「こ、いち、いだっ、い゙、っ」
俺がそう言うと、光一は口を離し「ああ、すみません」と言って噛んだ場所を舌でなぞり、チュッとキスをした。
そして今度は首に噛みつく。
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